今日は、トールキン関連の本を紹介します。

紹介といっても、トールキンに興味があっていろいろ調べていらっしゃるかたは、もう日本で出版されている本はご存知かと思います。かといって絶版になっているレアな本を紹介しても、なかなか手に入れられないのはもどかしいですね。

関連本はいろいろ持っているのですが、積読本が多く、もっと読んでおいて知識がたくさんあればどんなにかよかっただろうと、今日この日を迎えながら思う次第です。

今日9月22日は、ビルボとフロドの誕生日とされていますね。

この日にあたり、2冊チョイスしました。1冊はどなたにもこの世界にひたって頂ける本、2冊目はもう絶版でレアですが、トールキンについてコンパクトにぎゅっと説明してくれる本です。


さて、まず1冊目をご紹介します。

『指輪物語「中つ国」のうた』 評論社 2004年2月初版

指輪物語 中つ国のうた の本

『指輪物語』の中には、たくさんの詩が出てきます。けれど、単独で読んでいても、わからない言葉や意味がたくさんあるのですね。その詩を取り出し、解説を加え、背景などを説明したものが、この本です。

アラン・リーの挿絵もついていて、眺めているだけでも美しい本です。

帯には、こう、評論社編集部による言葉が書かれています。

「『指輪物語』の読後、もう少し「中つ国」をさまよっていたい読者に、そして本編は長大すぎるとためらっている未読者に捧げる。」

まさに、これから『指輪物語』を読んでみたいと思っているかたにも、もうファンであられるかたにも、楽しんで頂ける本ではないかと思います。


2冊目です。

『週刊100人 歴史は彼らによってつくられた No.063 J・R・R・トールキン』 デアゴスティーニ・ジャパン 2004年8月

週刊100人 63号のムック本

週刊○○ で有名なデアゴスティーニからの、ムック本というのでしょうか。歴史をつくった100人の中にトールキンが入っているなんて、嬉しいではありませんか。(ちなみに、次の号はジャンヌ・ダルクです。) 誇らしい気分です。

その生涯についてのこと、言語や神話への興味、友人たちとの交流、出版にいたる道など、トールキンファンならご存知のことが書かれていますし、今はいろいろサイトなどで調べられるので目新しいものではないかもしれません。間違いなどがあるのかないのかも、私にはわかりません(一か所、誤植をみつけました)。ですが、きれいに写真が配置され脇にコラムなども入って組みたてられ1冊にまとまっているのを見ると楽しいです。古本で見つけられたら、ぜひお手にとってください。

内容について、気づきがあったこと。

ボロミアの角笛のシーンは、『ローランの歌』の角笛のシーンと、やはり重なるところがあるのですね!

『ローランの歌』を読んだ時、ボロミアの事を思い出したのと、「角笛を吹くと、助けがくる」というのは、ロビン・フッドの物語でもあるようだし、『カルル大帝伝』では角笛の超自然的な力、「角笛を吹くと、敵が恐怖にかられる」というモチーフもあるので、これはヘルムの角笛と通じるのでは、と思っていました。

過去の、『ローランの歌』の読書感想へ

テオドシウス1世の逸話が、指輪物語の源泉のひとつになっている、ということは知りませんでした。

「後世への余波」のページで展開される、「エブリディ・マジック」、「ハイ・ファンタジー」、「ヤングアダルト文学」についてのテーマは、興味深かったです。


今日は、Tolkien Writing Dayの企画に参加させていただき、この記事を書いています。

選択テーマは「おすすめ関連書籍の紹介」を選びました。

また機会がありましたら、今度は児童文学研究の中でトールキンが取り上げられているような本をご紹介できたらと思います。