「ドラゴン」
ウエイン・アンダースン 作/岡田淳 訳/ブックローン出版



『ドラゴンマシーン』の、ウエイン・アンダースンの絵本。
岡田さんの、「初めての翻訳作品」とあります。

最初のページの、たまごが水面におちるところの絵の水のはね方が、なんかかわいいです。
水滴のクリアな感じとか、どうやったらこんなふうに描けるのかなあ…。

でてきたドラゴンのあかちゃんが、かわいいー。
大きくなってくると、アンダースンの幻想的な絵の雰囲気が全ページに満載です。

これは、ルーツさがしの絵本。
自分が何者かわからない、ドラゴン。

人間の男の子の住む窓辺をのぞき込む図は、『ドラゴンマシーン』で、マシーンの目(だったかな?)からジョージが見える図とちょうど逆転してるみたい。
今度は、そう、ちょうど、ゴジラやキングコングみたいな大きな怪獣や怪物が窓辺に見えて、人間が、「キャーッ」というべきところの図なんだけど、でも男の子は、ちっともこわがらないの。

「きみって、とってもすてきだよ。ぼく、きみがなんだかわかるよ。」
 (本文より)


お互いを「とってもすてきだ」と言い合う二人。

雪の中をお母さんを探してとんでいく絵は、ちょっぴりかくし絵みたいにも見える。
一番好きな絵は、こおりつきそうになっている二人の、さむい、でも白くてきれいな絵。

「あきらめないで。ここに書いてある。きみは、火を吹けるはずなんだ」
 (本文より)