「四人のきょうだい」
バージニア・ハビランド/バーバラ・クーニー 画/間崎ルリ子 訳
学校図書



『妖精の妻』で読んだ、学校図書の「世界の昔ばなし」シリーズの、4 スペイン です。
バーバラ・クーニーの絵がついていることを知って驚き、読んでみました。

この『四人のきょうだい』は、バーバラ・クーニーというだけでなく、りゅうの絵があったので、興味がわきました。
スペインの昔話が6つ、はいっていますが、りゅうがでてくるのは、表題作の「四人のきょうだい」

きょうだいの中で、<末っ子>がいちばん手柄をあげることになる、定番のお話ですが、
きょうだいたちも一緒に行動するしそれなりに活躍します。
欲のない末っ子と、
「やぎのちちしぼりをしたい」
という王女。なんだかそぼくでほのぼの。

りゅうとおもっていたのは、「うみへび」、と訳されていました。絵をみると、身体はへびのように長い。顔はりゅう、という感じです。いわゆる、東洋のりゅう、のような感じです。りゅうや、うみへび、といってもいろいろあるんですね。


「半ぺらひよこ」は、途中はこわい感じもしますが、ラストは意外でおもしろい。

「鬼のカーランコ」は、おおかみと七匹の子ヤギのおはなしみたい。
子やぎは三匹で、おおかみでなく、鬼だけど。
すずめばちの修道院長、というのがでてくるのは、変わってますね。

子やぎ三匹の絵がカワイイ。
やぎって目がこわいですけどね。