「物語 アイルランドの歴史」
波多野裕造
中公新書



■王の丘 タラ
「タラ」という地名がある。
この本には、本文の間に、1ページつかってコラムみたいのがはさんであるのだが、
そこに、映画『風と共に去りぬ』のことがでてきた。
スカーレットの曾祖父がアイルランド移民で、故郷を思って土地をタラと名づけたとあった。そうだったんだ!

アイルランドの、本場の「タラ」のほうは、サトクリフの作品にでてきたときはじめて知った。(参考:HPの『ケルト神話 黄金の騎士フィン・マックール』の感想
そのとき、あれ? タラ(ターラ)って『風と共に去りぬ』にでてきた名前と似ている…と思っていたんだけど、そういう背景があったんだ!
 
■アイルランド王 ブライアン・ボルー
中世、アイルランドでは各地で王国・諸侯が争いアイルランドには一つの国というまとまりがなかった時、「ブライアン・ボルー」という人が、始めて「全アイルランド」の上王になった。

「ブライアン・ボルー」ってどこかで聞いたことあるなあ。と、思い出したのは、
NHKの「名曲アルバム選」「アイルランドの子守歌」「ブライアン・バル・マーチ」、「アイルランド交響曲」の3曲があった。

あの「ブライアン・バル・マーチ」の人だ! 録画を探してみた。あったあった。
バルゆかりの城跡など、映っていました。
 
■故郷 アイルランド
「アイルランドの子守歌」の曲を作曲したのは、シャノンという人。番組によると、シャノンはアイルランド系アメリカ人だといわれているが、この曲のほかに彼を知る手がかりになるものはないという。

アイルランド出身だろうなあ…。
番組を見た後で、本にシャノンという地名がでてきたところを読んだ。シャノン川。アイルランド人の苦難の中で重要な場所でした…。シャノンという名前を思い、じんとしました。

関連記述:ビング・クロスビーの映画「我が道を往く」
 
■心の誇り クーハラン
文章の間のコラムでとりあげられていた、英雄クーハラン(クーフリン)の伝承について。
その英雄の姿は、昔の伝説の英雄というだけでなく、アイルランド人にとって、イギリスに支配されたアイルランドの歴史の中での意味があるということがわかった。イェーツなどはアイルランド文芸の復興運動をおこし、クーハランなどのテーマを取り上げた。
 

■余談
ノルマンによるイングランド支配のところで思い出したのは、サトクリフの『運命の騎士』はそのくらいの時代のことじゃないかな?と思いついた。読んでいたときは、よく歴史や背景がわからなかったが。