「すてきなよるに」
ヴォルフ・エァルブルッフ 作/うえのようこ 訳
ブックローン出版



これも、『絵本だいすき!』の本で知りました。

なんとなーく、うすぎたないようなメンバー。絵も。
自分がみじめったらしい気がして落ち込んだ時に、読んでみたらいいかも。

サクソホーンがふけるハイエナは、わりとかっこいい。スーツ着てるし。
ハイエナにしては、ハングリーぽくなくて間のぬけた顔してる? でも気がやさしい。

ほっぺを真っ赤にして、得意げなヒキガエルのように、
「わたしはね、パンケーキがやけるの!」
(p.16)
と言えるものがあればいいですね。

ちゅうごくせいのちょうちんがあったり、ヒキガエルは、着物ふうのものをきているし、
エァルブルッフは東洋通なのだろうか?

「 だれもやってこないのは、じぶんのせいなのだと、
みんながおもいました。」
(p24)

そして、
「 あいそうよく、とびまわったつもりだったけれど、やっぱりみんなをこわがらせてしまったんだと、」
(p24)
考えてしまうコウモリ。その気持ち、わかるな。
コウモリのようにみんな、<あいそうよく>がんばったんだよね。せつないね。

そこでみんなは、でも、くさらなかった。
「どうってことないさ」
「おれたちには、おんがくがある。パンケーキがある。
それに、おれたちがいるもんね」