「ちいさいおうち」
バージニア・リー・バートン 文・絵/石井桃子 訳
岩波書店(岩波の子どもの本)



バートンの『ちいさいおうち』、読みました。
こんなにちいさな絵本だったんだ。

『ヴァージニア・リー・バートン 『ちいさいおうち』の作者の素顔』を読んだとき、バートンの絵本で最も完成度の高い、というように評されていたように思う。
原著は1942年。いままでずっと読み告がれているし、名作なのですね。

笑っているようにみえる、ちいさいおうち。
まどが壊れているところは、おびえているような、悲しい顔にみえます。

時の変遷と、町並みの変化の表現。
同じ場所の時の移り変わりを見る方法は、『せいめいのれきし』でもありました。
楕円や曲線の繰り返しの絵の表現。
まるい曲線の、田舎の丘の表現の中に走る直線の道路のことなどは、『ヴァージニア・リー・バートン 『ちいさいおうち』の作者の素顔』にも書かれていました。

喜んでいるおうちの絵は、なんだか気持ちがほっかほかになるような色合いですね。
「ブランコの木」がありましたよ。



(追記)
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