「グリーンマン」
ゲイル・E・ヘイリー作/あしの あき 訳
ほるぷ出版



とってもすてきな絵本をみつけました!
絵も気に入りました。

グリーンマン。イギリスの森の中に住むという伝説。

この絵本は、その伝説をふまえて、でも主人公のクロードや、クロードがグリーンマンになったくだりは創作なのでしょうね
(後ろの解説 「グリーンマンの由来」に書かれているように、デンマークの王子が森に住んだということが文献にでていたり、それを題材にとったとしても)。
でも、グリーンマンのことがよくわかって、好きになれるような、そんなことが伝わる絵本だと思います。


大地主の息子、クロードはわがままで横柄。
でも、あるとき、着物も失い、ほら穴で暮らすはめになります。
それからクロードの生き方が変わり、それがまた、楽しそうなのです。
身もひきしまり、工夫してものをつくったり食べ物を集める生活。


女の子は 涙をふきふき,そおっと 背のたかい
日やけした若者を みあげました。まるで 樫の木の
ようだわ。緑を いっぱい つけて 苔に おおわれて
ふるい木が つったっているようだわ。「おじさんは
グリーンマン?」 と 女の子は おずおずと
きいてみました。


解説「グリーンマンの由来」は興味深かったです。
ロビン・フッドもグリーンマンだそうですが、それはなるほどと思うのですが、
マーリンもグリーンマンなんですって。
そういえば、アーサー王の物語で、「緑の騎士」ってありますね。あれもグリーンマンなのだろうか?

(参考:HPの、『ロビン・フッドのゆかいな冒険』の感想

(追記)
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