「おりこうなアニカ」
エルサ・ベスコフ 作・絵/いしいとしこ 訳
福音館書店



ベスコフの絵本です。

ベスコフの絵は、さらさらっと描いているようで、ほんものみたい。
アニカが砂で「プリン」をつくっているときの、牛(マイロス)の絵なんか。

また、小さいこどもの姿が、よく描けているなあと思います。
あまり読んだことはないけど、酒井駒子さんとか、林明子さんの絵が思い浮かんだ。

マイロスがクローバー畑に逃げ出さないように、アニカはマイロスをみています。
ところがマイロスが逃げ出したので、柵をなおしたいアニカ。

その次の展開が、ちょっと意外なところにいった。
非現実の世界なんだけど、あたりまえのようでもある。
なごやかな時間がながれます。


「ウッレ」って、スウェーデンではよくある男の子の名前なんでしょうか。
『ウッレと冬の森』を思い出しました。
(参考:HPの『ウッレと冬の森』の感想