「せかい1おいしいスープ あるむかしばなし」
マーシャ・ブラウン 再話・絵/わたなべしげお 訳
ペンギン社



『三びきのやぎのがらがらどん』マーシャ・ブラウン
(参考:HPの『三びきのやぎのがらがらどん』の感想)

こんな絵本があるって知りませんでした。

マーシャ・ブラウンに渡辺茂男
これは、はずれはないでしょう。

あとがきをみると、
「フランスの昔話「奇妙なスープ」を素材にしたもの」

とありました。
絵本の原題は「石のスープ」

読んでみると、これ、「くぎスープ」というお話に似ているみたい。

「くぎスープ」
前に読んだのは、何だっけ、と。
瀬田貞二さんの『世界のむかしばなし』という本の中に入っている「くぎスープ」で、自分の感想を読みかえしてみると、スウェーデンのお話ということです。
(参考:HPの『世界のむかしばなし』の感想

スウェーデンとフランス。
似たお話があるんですね。
 

おなかをすかせた3人のへいたいが、村を見つけて、食べ物と寝る場所をほしいと思うのですが…。

食べ物を隠してしまう村人、最初はけちだなと思ったけど、
ちゃんと理由が書かれているところは、しんみりします。

でもそのあとは、楽しい。
赤い上着を着て、長靴、ナポレオンみたいな三角帽子のへいたい。
機転をきかせるのだけど、最初は、そんな気の回る人たちだと思ってなかった。

にんじんをきっている剣は、腰にさしていた武器じゃないですか?
考えたら、あまり気持ちよくないですが…。
この絵自体はとても好きです。


マーシャ・ブラウンの絵がいいです。
表紙なんか、とっても楽しそう。



(追記)
(参考:『しあわせの石のスープ』