「子どもだけの町」
ヘンリー・フィンターフェルト 作/大塚勇三 訳/ウィリアム・ハッチンソン 絵
フェリシモ出版



ティンペティルという架空の町。
子どもたちは、わるふざけがすぎていた。
「血まみれオスカル」なんていうあだ名の、おやぶん肌の少年にひきいられた<海賊団>の一味が
子どもたちを仲間に入れ、さわぎはますますひどくなってきていた。

ネコのペーターのしっぽに目覚まし時計がくくりつけられたせいでおこった大騒ぎ。
きれた大人たちは、とうとう、大きな作戦にでた。
翌朝、町から大人がいなくなってしまったのだ!
水も電気も通らない町に残された子どもたちは、いったいどうすればいいのか…?

面白かったです。
かなりぶあついけれど、スピーディに読めた。
中盤、子どもたちの名前が覚えられなくて、割り振られた仕事も複雑になってきて
頭がごちゃごちゃになってきたけれど。

主役のトーマスと眼鏡をかけたマンフレート=<教授>
二人の活躍はめざましく、女の子のマリアンネはかわいらしくさわやかで活発。

今だったら、子どもたちだけで発電所を動かすなんて、とてもできないだろう。
小さな町だからできたとしても、ちょっとそこまでは不自然かなとも思うけれど。

トーマスは、出来すぎる。

海賊団の捕虜をほんものの留置場にとじこめるなんて、やりすぎでは。。。
オスカルへの罰は、ほんとうにきつくおもえた…。
人が人にそういうことをするのは、きついことだ…。
だから最後は一件落着したのことはよかったと思う。

ウィンターフェルトはドイツで生まれた人で、この本は最初はスイスで出版されたそうです。
この邦訳版の絵は、英語版からとったそうです。
この絵はあまりしっくりしていないように感じました。ヨーロッパの香りがしないので…。

ウィンターフェルトの他の作品も読みたいと思っている。


(追記)
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