このあいだ、ふとテレビをつけたら勝間和代さんと藤巻幸夫さんが話している番組があった。

それが終わって、「視点・論点」という番組がはじまったので、なんとなく見ていた。
一人の人がでてきて、あるテーマについて話す10分くらいの番組。

アーサー・ビナードさんがでてきて、
「”ふしぎの国のアリス”の不思議」というテーマで話しだした。

んっ、アリスか。と思ってみていると、
メアリー・ブレアという、ディズニーのコンセプトアートの人の話をしだす。

そうだ! このあいだ、読んだ、雑誌MOE2009年9月号で、メアリー・ブレアのことが載っていた。
そして、講談社から、3さつくらい、メアリー・ブレアのコンセプトアートを用いた絵本がでたと、あったっけ。
その中の「ふしぎの国のアリス」の訳が、アーサー・ビナードさんだったっけ。

お~偶然だけど、この「視点・論点」がたまたま見れて、ラッキー。

アリスはちゃんと読んだ事がないから、全部わかったわけじゃないけれど、
「アンバースデイ」という言葉があるんですってね。
直訳すると「誕生日ではない日」ということらしいけど、
それをビナードさんがどんな風に訳したか。

また、「キラキラ星」の替え歌みたいなのも入っている。
(キラキラ星はマザーグース、とビナードさんはおっしゃっていた。そうか、マザーグースだったんだ)

その歌を訳すのに、
いくつか要素の順番があって、全部は忘れたけど、
言葉の音なんかの面白さ、原文の意味とかあるということだ。
ビナードさんにとっては、原文の意味は一番最後の要素であるらしい。

その歌がどんな訳かは、私は聞いたけれど、それは、読んでのお楽しみですね。
そのやりかたが、うまくいったか失敗しているかは読者にまかせる、というようなことをおっしゃっていた。
しかし、単に音の楽しさだけではなく、意味から連想されることは盛り込んである。
言葉に対するこだわりが感じられたし、
訳す、ってこういうふうにするんだ、と感じさせられました。




(参考サイト:東京都現代美術館のサイトより メアリー・ブレア展(2009年7/18-10/4)



(追記)
「愛蔵版 不思議の国のアリス」読みました。


(追記)
関連記事:アンバースデイについて:「愛蔵版 鏡の国のアリス」