「こしおれすずめ」
瀬田貞二 再話/瀬川康男 画/
福音館書店



瀬田さんの絵本、新しいものがありました。
後ろの奥付に、「こどものともコレクション2009 全15冊」
と書いてあります。
福音館書店のサイトに行ってみたら、過去に出た「こどものとも」の中から
限定でハードカバーで出版されたものみたいでした。

この昔話は、あまり知りませんでした。
すずめの恩返し、のテーマです。
大きなひょうたんがでてくるのは、どこかできいた気もするけれど…。

おばあさんが、子どもが投げた石にあたって動けなくなったすずめを、
助けて、介抱してやります。
そして、放したあと、あのすずめがやってきて、たねを落としていくではありませんか。
それはひょうたんの種でした。
植えてみると、それは…。

あとはお決まりの、隣の、意地のはったおばあさんの登場です。
隣のおばあさんが、介抱するためのすずめを、自ら石をなげて捕らえるのには、
びっくりしました。
石をなげているおばあさんの絵、パワフル。
しかもすずめのこしを折っちゃうっていうんですから。
そのこしを折ってる手元が、みょうにリアルに感じて(リアルなタッチの絵じゃないんだけど)、
なんか、音までしそうで…。

「「よくわすれずに、きたこと」と
 ふりあおぐおばあさんの かおを、」

とか、
「たねは、
 (中略)
 あきになるにつれて、ひろがりさかえ、」


とか、瀬田さん的な言葉づかいなように感じました。