雑誌「ミセス」2009年7月号(No.654)
文化出版局

特集「フィンランド」



フィンランド特集があると知って、読めるのを待っていた『ミセス』。
たまに興味ある特集をしてくれるミセス、しっかしセレブな雑誌ですね。。
特集のところぐらいしか読んでないですけど。

北欧、フィンランドといえば、デザイン、と教育、ですか?
それらの紹介のページもありました。

特に、興味を持って読んだ記事は、
「館野泉さんが案内する 音楽が生まれるところ」

館野さんは、シベリウスの音楽に、を感じておられるようだった。
初めて聴いたのは、有名な「フィンランディア」ではなくて、最後の交響曲、第7番
後に「タピオラ」を聴く。
その曲の「呼吸」の深さや「沈黙」に、
「こういう作品を書いてしまった人は、もう音楽が書けないだろうと思った。」(p.165)

そうです。

9月13日のN響アワー「北欧の巨匠シベリウス 魂の風景」を思い出しました。
(そこでは西村朗さんが、シベリウスが筆をおいたのはなぜか推測していらっしゃいました。)


また、大作ではないけれど即興曲第5番には、
「どこから始まったとも知れず河は流れ、生涯私の中を響き続け、死の後にも私の中を流れていくのだと思った。」(p.165)

とも書いておられた。
館野さんの中に、シベリウスのそのような作品に通じ合うものが、あるのでしょうか。
若者だったときから、ウィーンなど他の演奏家のめざす土地ではなくて、フィンランドに住み続けてきた館野さん。

本もお好きだったようです。
北欧の文学もよく読んだと言って、作家の名前を挙げたそうですが、
どんな作家なんでしょうね? 気になるところです。
館野さんがお持ちの、カレワラの本の写真も載っていました。

アイノラ荘の写真もありましたよ。

また、テンペリアウキオ教会の写真もありました。
NHK海外ネットワーク フィンランド中継特集で出てきた教会ですね。)
館野さんと息子さんのコンサートがここで開かれたそうです。