「おもいでのクリスマスツリー」
グロリア・ヒューストン 文/バーバラ・クーニー 絵/
よしだしんいち 訳/
ほるぷ出版



バーバラ・クーニーの、クリスマスの絵本。
もうひとつみつけたのですが、まずはこれを。

吉田新一さんが訳で、後ろの解説をしているのも嬉しかった。

クーニーの絵は素晴らしいです。
自然、木のはえた岩、そしてドレス。

しかし、あとで吉田新一さんがこの絵本の背景や、精神を解説しているのを読んで、
感動もし、この絵本の精神をあらためて知ったのですけれど、
読んでいて、無粋な読み方かもしれませんが、ハラがたってしまうところがありました。

それは、なんで、先生は、大きなそでのドレスが必要だということを、もっとはやく伝えないんだ、と。
お母さんも、ツリーのこと、もうちょっとはやく用意できるのに…?
お父さんが帰ってくると、信じているとしても…。

夜遅くから出発して、あれだけのことができるわけない…。
「だいたんな男しかのぼっていかない」
ところなのに、お母さんとルーシーだけで。
帰ってきてからも、まだ、あれだけのことをしている。
心配してくれた牧師さんをからかうなんて…。

 
と、いうのは、現実的すぎるでしょうね…。

というのは、きっと、読む側の自分に、
いろいろな雑事をこなすことができてないから、そう思ってしまうんでしょうね。
 

それはともかく、
アパラチアの伝統的クリスマスを描いたこの絵本、一見です。

吉田さんのあとがきから、この言葉を引用して、贈りたいと思います。
「この物語は公共のツリーとそれを立てる名誉に対する誇りと責任を描いたもの」

ちょっと背筋がのびる気がします。