「ビーザスといたずらラモーナ」
ベバリイ・クリアリー 作/松岡享子 訳/
ルイス・ダーリング 絵/
学習研究社



なつかしい。
『ラモーナとお父さん』『ラモーナとお母さん』など、あたらしいものは
読んだけど、
この作品の改訂版が新しくでてたので、読んでみました。

ビーザスの妹、ラモーナのいたずらや、きかんぼのところは
並大抵じゃありません。

きょうだいの中の複雑な気持ちや、小さいきょうだいとの確執。
おもしろおかしく読みながら、わかる、わかるとうなずける、
現実の世界に沿ったお話は、人間の素直な心の気持ちを表しています。

絵画教室の、青い空に緑の馬の絵
おもいだしました。
色合いがあまり良くないとビーザス自身が思ったことや、
先生にあまり認められなかったことだけ覚えていたけれど、
ビーザス、さいごは、やったね♪

ラモーナが読んでとせがむ、スチームシャベルの絵本、「ちっちゃなスチームシャベル」
スチームシャベルというと思い出すのは、
バージニア・リー・バートンの『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』
「スチームシャベルに目なんかついているはずがないじゃない」(p.13)

と思うビーザス。
関係ないかもしれないけれど、ダーリングの挿絵の、涙をこぼしているスチームシャベルを見ながら、
なんか、あのバートンの絵本と関係あるのかしら…?
と、思っていました。
クリアリーは、バートンの絵本になにか言いたいことでもあるのだろうか?

というのは、ただの想像ですけれどね。

面白さに、読みすすめていました。
面白いだけじゃなく、こころに響く、作品です。