「マデックの罠」
ロブ・ホワイト 作/宮下嶺夫 訳
評論社



ミステリーです。
1973年、エドガー・アラン・ポー賞受賞作品とのこと。

復刊されてて、いいっていう評をきいて、読んでみました。

砂漠のことに詳しい、学生のベン。
マデックという都会の実業家の、ビッグホーン(オオツノヒツジ)の狩りのガイドとして、雇われます。
ところが…。

ミステリだから、あんまり言わないでおきますね。
でも、このマデックという男がどんなに信頼できない冷酷な人間か、
いや、冷酷でさえあるのか、どういう意図があって、こんな仕打ちに出るのか、
信じられない思いです。

危うし、ベン。もう絶体絶命…。
うーん、でも考えさせられるのは、身の危険もあるけど、
人の心のうつりやすさよ…。

砂漠に立つ、長い時を経て地形の侵食によってあらわれたビュートという岩みたいなものの構造が、
読んでてもかなりわかりにくかった。