「世界につながる 学生チャンネル ガッチャン!」という番組で

「夢を描け!イギリス絵本学部」というテーマがあるのを知って、見ました。



(参考サイト:NHKのガッチャン!のサイトより該当ページ



番組の司会は、関根麻里ちゃん、ミック・コレスさん。スタジオには上智大学の学生さん。

ゲストは藤本朝巳さんといって、フェリス女学院大学の先生。

絵本の翻訳や、伝承文学の研究をされているそうです。



藤本さんは、今、私たちが絵本とよんでいるものは19世紀中ごろにイギリスで生まれた。なので「イギリスは絵本の発祥地」、みたいなことをおっしゃっていたと思う。



アングリア・ラスキン大学の、児童絵本学部というところがあり、そこを取材していました。



マーティン・ソールズベリー教授への取材。

10年前に、このコースが始まり、今は80人くらいの学生がいるといっていたかな?



1年生の授業は、まずはスケッチから。

先生と顔をあわせての面談までに、街に出て、スケッチをしてくる。それが最初の課題。

実際に物ごとを観察し、それを絵にするところから。

リアルに描くのがイギリス絵本の特徴。



それから、ストーリー作りのクラス。



大学院生のブリジッタさん(?)は、卒業制作にとりくんでいる。

彼女は、イラストレーターとして働いていたけれど、絵本関係の仕事をきっかけに、この学校に入り絵本作家をめざしている。



卒業制作発表会では、先生たちや、生徒たちどうしの前で

作品を見せ、意見を出し合ったり。



卒業制作が高く評価され、そのまま出版に至った例もあるそうです。



マーティン・ソールズベリー教授は、

日本にも来て板橋の美術館で日本人学生を24人、指導したっておっしゃっていました。

自分の生徒が3週間で学ぶことを1週間でやりとげた、とても吸収が早いって。



「ガッチャンブログ」というブログもあって、記事もあったので、
そちらも参考になります。



(参考サイト:ガッチャンブログより該当記事



藤本さんは、イギリスの絵本は「絵で語る」特徴があるとおっしゃっていました。

(お、吉田新一さんの本「絵本/物語るイラストレーション」で見聞きしたようなことだと思ったので嬉しかった)



例として、「すきですゴリラ」という絵本を挙げておられた。

お母さんがいないおうちの少女。忙しいお父さんとの食事風景は、色が青くさびしげな雰囲気。

お父さんとの距離も離れている。

ゴリラとのページでは、色がオレンジ色で明るく、ゴリラとの距離も近くなっている。

文字としては、そういうことは説明されていないのに、絵を見ることによって伝わるものがある、と。

なるほどな~。







(追記)

「すきですゴリラ」読みました