ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

絵本(デ・パオラ)

「ヘルガの持参金 トロールの愛のものがたり」
トミー・デ・パオラ 作/ゆあさふみえ 訳
ほるぷ出版



トロールがでてくるというし前にチェックしてたのを、読みました。

トロールのヘルガは、このあたりきってのきりょうよし。
ハンサムなラースに結婚を申し込まれたけど、もっていく持参金が、ヘルガにはない。
ちえをはたらかせ、ヘルガはいったいどうするでしょうか? 

あっぱれ、ヘルガ!!
ゆかいな、そして、痛快なお話です。
しあわせは、自分でつかむ! 女の子は励まされますね。

トロールとはいえ、きりょうよしやハンサムとは思えない絵がらですが。。
「おへちゃのインジ」との対決が面白い。

あまり書くとネタバレになってしまうけど、
ラースに言うセリフは、ただ面白いだけじゃなくて、心に響きます。

しあわせを求める人々を応援し、自分を大切にしようと思わせてくれる、そんなメッセージを受け取れます。

「鳥少年マイケル」
トミー・デ・パオラ 作/ゆあさふみえ 訳
ほるぷ出版



「鳥少年」って、なんだろうと思った。
原題は、「MICHAEL BIRD-BOY」

はじめのページから
「鳥少年マイケルは しずかないなかぐらし。」
なんです。
何の説明もなし。
不思議な感じ。

かれは、鳥のかたちの服を着ている。

そして、なんということもない日々を楽しんでいる。

ところがある日、雲がやってきて…。

こういう感じ、すこぉし、リー・バートンの『ちいさいおうち』にも通じるかな?

本自体は、あまり好きというほどでもないけど、
「鳥少年」という不思議な存在が心に残ります。

「ジェイミー・オルークとおばけイモ」
トミー・デ・パオラ 再話・絵/福本友美子 訳
光村教育図書



「アイルランドのむかしばなし」とあります。

デ・パオラのとくいな、昔話の再話(アレンジも加わっているのかな?)。
デ・パオラのおじいさんはアイルランド人だそうで、
この絵本の最初の「このおはなしについて」のところで
おじいさんからむかしばなしを話してもらった頃のことが書かれてあります。

この絵本は、絵がらも明るく、おもしろおかしい雰囲気がでています。
デ・パオラには『ドロミテの王子』『神の道化師』のように、真剣で美しい絵本もありますね。

なまけもののジェイミー・オルークはおかみさんがねこんでしまったために
イモほりをしなければならないはめになりますが…。

「きょうかいのオマリーしんぷさん」が、村人たちにまじって顔をだしているのが目につきますね。

はてさて、さいごはどうなることでしょう?
さいごの一ページのレプラコーンの絵は、オチになってるみたいでおもしろい。

(追記)
『ジェイミー・オルークとなぞのプーカ』を後日読む。)

(追記)
(参考:『トム』を後日読む。)

『ドロミテの王子』
トミー・デ・パオラ 作/ゆあさ ふみえ 訳
ほるぷ出版



このあいだ、NHKの「プレミアム10」という番組で、直木賞作家三人がトレッキングするのを見た。
角田光代さんがイタリアのドロミテ、三浦しをんさんがバリ島、村山由佳さんがモンゴルの地を。

ドロミテというのをきいて、この、トミー・デ・パオラの『ドロミテの王子』もドロミテという地名がでていたなと、思い出し、読んでみようと思いました。
モンゴルのなら、『スーホの白い馬』がよみたいな。(参考:関連記事
バリ島の絵本ってなにかあるかな。

さて、それで、『ドロミテの王子』です。
トミー・デ・パオラは、注目している作家さんです。『神の道化師』をはじめに読み、『騎士とドラゴン』『青い花のじゅうたん』も読みました。

番組でも、確かドロミテの山が太陽の光に照り映えて赤く輝いていたように思う。
この絵本でも、山が輝いているのです。
赤くはなくて、どちらかというと白く清浄な感じを受けました。
白っぽいのは、月の光から? この絵本は、イタリアの古い民話からということです。

この絵本、いいですよねえ…。
文章も多いけど、こういうのはいいな。
デ・パオラの絵は、ちょっぴりクセを感じて、ストレートに大好きというわけではないけど、
『騎士とドラゴン』みたいに、2頭身や3頭身みたいなデフォルメじゃなくて、少し大人っぽい雰囲気で、美しいです。
月のお姫さま。かぐや姫をちょっぴり思い出す?

人間の世界でないものに出会い、そのときから、愛するようになる王子。
サルヴァーニという、こびとが出てくるのですが、
故郷を追われていること、『ホビットの冒険』のドワーフたちを思い出しました。
歌も歌うんですよ。
故郷をおわれるこびと、そういうモチーフって、伝説の中にはあったりするのかな?

くる日も くる夜も さまよいあるく
 わしらのすみかは どこにある?
わるいやつらに おいたてられて
 わしらは どこで くらせるだろう?
いつになったら あゆみをとめて
 やすらぎいこえる 日がくるのやら


うばのマーガ・ローザの存在、大きいですね。
この人、ただのうばじゃないんじゃないでしょうか。ただものじゃないですよね。

「おはなしのおじさん」は、デ・パオラ自身なんですよね。後ろの解説読んだら。絵もそっくり?


(追記)
後日、『とってもふしぎなクリスマス』を読み、この輝く山のことを思い出す。

「青い花のじゅうたん」
トミー・デパオラ/いけださとる 訳/評論社



ひとつ下の『ルピナスさん』でもルピナスの花が重要ですが、こちらも、ルピナスの花がでてきます。
ブルーボンネットという、青い花。インターネットで見てみると、ルピナス・ブルーボンネットという名前ででてきました。

この花が、テキサス州の丘の上、じゅうたんのように咲いています。
コマンチ族につたわる、お話の再話です。


話は変わりますが、ちなみに、デパオラには、「神の道化師」という絵本があって、これはクーニーの「ちいさな曲芸師バーナビー」と似ていました。
(参考:関連記事 絵本『しずかなきせき』

「聖母マリアの曲芸師」と呼ばれる伝説。
アナトール・フランスが書いたために有名になったとか。オペラにも、この話があるそうです。

(参考:HPの「神の道化師」の感想


(追記)
(「ブルージェイ」「ジェイバード」について参考記事

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