ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

絵本(未分類)

「サンタクロースがやってきた」


グランマ・モーゼス 絵/クレメント・C・ムーア 文/
倉橋由美子 訳

JICC(ジック)出版局





ウィリアム・W・デンスロウの絵の
「クリスマスのまえのばん」
以降、この、クレメント・C・ムーアの詩に絵をつけた絵本をいくつか読んでみましたが、
グランマ・モーゼスの絵のものがあるんですね!



歳をとってから絵を描き始めたグランマの、素朴な絵がやさしい、クリスマス絵本です。




それ ダッシャー それ ダンサー

それプランサーにヴィクソン

行け コメット,行けキューピッド

走れ ドナーにブリッツェン



「わすれられない おくりもの」


スーザン・バーレイ 作・絵/小川仁央 訳

評論社




なんと表現してよいか…。


死はこわくないよ、って、アナグマは教えてくれているようだけれど、

私自身は、この絵本、読むのが少しこわいというかそんな気も…。


歳をとって、身体がいうことをきかなくなっても、くよくよしないアナグマ。


そんなふうに思えるようになりたいものです


そして、死をも、あんなふうに受け入れるように…


「もりのようふくや」
オクターフ・パンク=ヤシ 文/エウゲーニー・M・ラチョフ 絵/うちだりさこ 訳
福音館書店



「てぶくろ」のラチョフの絵の、絵本があったので読んでみました。
(参考:HPの「てぶくろ」の感想

「きみたち」と、こどもに語りかける口調で、
とあるおじさんが、もりのようふくやについて語ります。

おじさんは、ぼうやのために、新しい上着を作ろうと、もりのようふくやに行きます。

はりねずみ、おおかみ、くま、うさぎ、あなぐまがやっているお店です。
それぞれ、えりや、ぽけっとなど得意なところを誇っています。

おじさんは、ぼうやのために、無理な注文を出すんですけど、
汚さぬよう気をつけて着なければならない子どもの気持ちを、こんな上着に表現しているのかな。

さいごはちょっとあっさりしているのでびっくりしてしまいました。


ロシアンな服を着ている動物たちが個性的。
パイプをくわえた狼の後姿、インパクト。
白いズボン(っていうのか)の先から、足先が出ています。

「熊田千佳慕 メルヘンの世界2 オズのまほうつかい・ピノキオ」
熊田千佳慕 絵・文
小学館



「熊田千佳慕 メルヘンの世界1 ライオンのめがね・ふしぎのくにのアリス」 を読み、今度は2のほうも読んでみました。

やっぱり、服地の質感の光沢とか、つやがあっていいです。
かかしの、青い服なんか。

ドロシーは、ジュディ・ガーランドに似ているとは思わなかったけど、
昔の当時の絵としては、すごく洋風でハイカラだなあと思います。

オズの国の、緑色だらけの部屋、ちょっとあこがれる。

「ピノキオ」のほうは、
青い髪のめがみさま、きれい…{/ハート/}

熊田さんの描く西洋の人はちょっと鼻が高すぎるような、ちょっとだけ不自然な感じを覚えないこともないけど、
このめがみさまは色白で、優しい横顔が自然です。
髪のカールのうねりとかじっと見てしまう。きれいな女の人です。

また、人間の男の子になったピノキオのかわいいこと。
またゼペットじいさんの嬉しそうな横顔、その彫の深さはカンペキ{/ピカピカ/}

「マドレンカのいぬ」
ピーター・シス 作/松田素子 訳
BL出版



ひさびさの本の感想です。

この絵本はちょっと変わっていて、しかけ絵本みたいになっています。
めくってみるところがあったり、穴があいてたり。

「マドレンカ」という絵本が第1弾で、こちらのは第2弾みたいですね。
第2弾を先に読んでしまったけど。

モノクロの緻密な、かちっとした建物の絵と、
女の子(マドレンカ)の、カラフルで柔らかな感じの絵が、一枚の絵に混在してて、その対比がちょっと変わった感じ。
マドレンカは犬がほしくてたまらない。
そうしたら、引き綱の中には何にもないけど、だけど犬がいるみたいな、不思議な絵が続いてます。

絵本の最初は、地球の外からの絵で、
だんだん近づいていって、町の俯瞰図で、
マドレンカと犬が出会う人たちは、世界中の民族の人たち。

犬が本当に見えているのは、マドレンカだけではない。
街の人みんなが、それぞれの犬を見ている。

日本のミチコさんは、自分の犬を思い出すとき、着物を着て、バックには富士山がある、
ステレオタイプだなあ…と思うけれど。

小さな一人の存在と、世界の中の自分とか、
想像の大きさ、何でもできるし、どこでも行ける、っていうことを感じました。

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