ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

本(その他)

「雑誌「月刊MOE」2010年5月号」
白泉社



特集は、「GO!GO!ミッフィー」ということで、
ミッフィー誕生55周年記念です。

そういえば50周年の時、読んだな。
(参考:HPの『月刊MOE 2005年6月号』の感想
あれから5年もたったのか…。

ミッフィーは、他でも目にすることが多いし(フジパンの景品などでも…)
(関連記事:「迷宮美術館 絵本の中の人気者」
まあいいのですが、
「アリス・イン・ワンダーランド」のミニ特集があることに気づいて、
読みたくなりました。
そういえば、アリスのこと巻頭特集でもいいのにね? 何で大特集じゃないのだろう。
ディズニーで、あんまり出せないとかあるのかな?
そんなことないか。ナルニア国物語の時は大特集あったもの。

ともかく、小さくても読めて満足です。
映画のことももちろんですが、
アリスの本のことも出ていました。
いろんな訳の本の紹介。
生野幸吉さん訳のものもあるんだ{/!!/} 福音館書店のもの。
しかも絵はテニエル{/!!/}

私は、絵はテニエルだけど、岩波書店のを読みました
脇明子さんの訳のものだけど、これは、記事中に紹介なかったなあ…。

翻訳だけでなくて、アリスの関連本の紹介もあって、興味がわきました。


 
また、酒井駒子さんの『クロニクル 千古の闇』シリーズの表紙の絵が載っていたのですが、
そこに書いてあった情報を見て、あっ!と思いました。

「長編ファンタジーの表紙絵展」と題し、
『クロニクル 千古の闇』と、『指輪物語』寺島龍一さんの表紙絵の展示が、
「絵本美術館 森のおうち」というところであるそうです{/!!/}



「アフリカの鼓動 絵本原画展」(5月21日から7月13日まで)の同時展示ということなので、
メインではないようですけれど、寺島さんの原画が見れるなんて、行ける人はなんていいのでしょう{/ピカピカ/}


 
「美味なる物語をめしあがれ」のコーナーの感想は、ひとつ下の記事内に記述しました。

「STORIES OF BALLETS 長靴をはいた猫」
ローラン・プティ 作/小倉重夫 文/
新書館



ペローの「長靴をはいた猫」の本かな、と思って手にとってみたら、
表紙に、猫のメーキャップをした人間が載っていたので、びっくりしました。
「キャッツ」みたい。。

バレエになった「長靴をはいた猫」のことを書いた本みたいですね。
ローラン・プティ 作 となっていますが、プティさんがこの本を書いたわけじゃなくて、
プティさんは、このバレエをつくった演出や振り付けの人です。
有名なバレエの人です。

バレエ「長靴をはいた猫」の舞台の場面の写真がたくさん。
脚本というか、バレエの幕の説明もあります。

プティは、ペローの、「長靴をはいた猫」以外の他の話もまぜて、このバレエをつくったようです。
バレエではねこの長靴は、千里靴ということになっています(「親指小僧」にでてくるという)が、
ペローの「長靴をはいたねこ」もこの本に載っていますが、
そこではいばらの茂る森にはいっていけるためにつくってもらった靴でした。

ペローの「長靴をはいたねこ」の部分には、ギュスターヴ・ドレの緻密な絵もついていて、
読めて、ちょっともうけものな気がしました。
ギュスターヴ・ドレ 関連記事:ドン・キホーテ

また、ペローのではラストはハッピーエンドになっていますが、
バレエでは、主人である三男はお礼も言ってくれず、冷たいあしらい。
皮肉ですね。



関連記事:
芸術劇場「音楽物語ぞうのババール」(の中の「マ・メール・ロア」)
 「名曲探偵アマデウス 眠れる美女 愛の連弾事件」 マ・メール・ロア



絵本「長ぐつをはいたネコ」読みました。

雑誌「旅」2009年11月号(No.988)
新潮社

特集「ダブリンから南へ北へ、アイルランド美しき旅。」



インフルエンザ後でして、簡単にまとめましょう。
 

アイルランド特集ということで、特集のところを読みました。

トリニティ・カレッジの旧図書館のロング・ルーム
本・本・本で天井までびっしりつまった本。
すばらしい眺めですね。

パブ、ニット、グルメ。
旅の見所のきれいな写真がたくさん。

世界遺産のジャイアンツ・コーズウェイの六角形の石の道は不思議。
そこを通るトレッキングコースもあるそうで。

鶴岡真弓さんの、ケルト文化のページが興味深かったです。

「アイルランド人の修道士たちが持つエグザイル(流浪)の精神」(p.075)


エグザイルって、流浪という意味だったんだーと思いました。{/ひらめき/}

鶴岡さんはいいます。多くのアメリカ人はアイルランド人を祖先としている。
アイルランド人は飢饉のために祖国を出たと言われている。
「しかしかつて修道士たちがそうであったように、ケルトの末裔である彼らには「積極的自己追放」のスピリットがあったと私は考えています。」(p.075)

と。

なるほど…。
飢饉や貧しさは確かにそうだったんだと思いますが、
鶴岡さんの考えているような、そういう考えもあるんですね。

雑誌「ミセス」2009年7月号(No.654)
文化出版局

特集「フィンランド」



フィンランド特集があると知って、読めるのを待っていた『ミセス』。
たまに興味ある特集をしてくれるミセス、しっかしセレブな雑誌ですね。。
特集のところぐらいしか読んでないですけど。

北欧、フィンランドといえば、デザイン、と教育、ですか?
それらの紹介のページもありました。

特に、興味を持って読んだ記事は、
「館野泉さんが案内する 音楽が生まれるところ」

館野さんは、シベリウスの音楽に、を感じておられるようだった。
初めて聴いたのは、有名な「フィンランディア」ではなくて、最後の交響曲、第7番
後に「タピオラ」を聴く。
その曲の「呼吸」の深さや「沈黙」に、
「こういう作品を書いてしまった人は、もう音楽が書けないだろうと思った。」(p.165)

そうです。

9月13日のN響アワー「北欧の巨匠シベリウス 魂の風景」を思い出しました。
(そこでは西村朗さんが、シベリウスが筆をおいたのはなぜか推測していらっしゃいました。)


また、大作ではないけれど即興曲第5番には、
「どこから始まったとも知れず河は流れ、生涯私の中を響き続け、死の後にも私の中を流れていくのだと思った。」(p.165)

とも書いておられた。
館野さんの中に、シベリウスのそのような作品に通じ合うものが、あるのでしょうか。
若者だったときから、ウィーンなど他の演奏家のめざす土地ではなくて、フィンランドに住み続けてきた館野さん。

本もお好きだったようです。
北欧の文学もよく読んだと言って、作家の名前を挙げたそうですが、
どんな作家なんでしょうね? 気になるところです。
館野さんがお持ちの、カレワラの本の写真も載っていました。

アイノラ荘の写真もありましたよ。

また、テンペリアウキオ教会の写真もありました。
NHK海外ネットワーク フィンランド中継特集で出てきた教会ですね。)
館野さんと息子さんのコンサートがここで開かれたそうです。
 


雑誌「月刊MOE」 2010年1月号
白泉社

特集「映画「かいじゅうたちのいるところ」とセンダックの絵本」



センダックの絵本は読んだことがありません。
『かいじゅうたちのいるところ』も。
有名な絵本ですよね。

自分的には、どこか日本の絵本の『おしいれのぼうけん』(?)に通じるイメージがあると、
かってに思ってるところがあります。。
 

この特集は、映画になった『かいじゅうたちのいるところ』にあわせ、
映画のこと、センダックの絵本のこと、カラーのきれいな特集ページで楽しめました。
神宮輝夫さんの記事もあったし、
マザーグースグリムを描いたセンダックのこと。
センダックの絵本のリストもあって。

 
また、それとは別に、
エロール・ル・カインの展覧会にあわせ、
紙上ミニギャラリーがあったのがよかったです。



(追記)
センダックの『かいじゅうたちのいるところ』読みました。

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