ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

本(未分類)

「テッドがおばあちゃんを見つけた夜」
ペグ・ケレット 作/吉上恭太 訳/スカイエマ 絵
徳間書店





新刊紹介で見て、読みました。
スピーディで、余計なだらだらがないし、どうなるんだろう感もあって、よかったです。
展開は非日常的な事件が描かれるけど、テッドの心理的な部分が大きいと思います。

テッドはバスケが得意。
チームには、テッドになにかしらからんでくる奴がいて、テッドを悩ます。
でももっとテッドの気持ちを重くさせるのは、おばあちゃんがアルツハイマーになって、以前とまったく変わってしまったこと。
立派で、テッドの気持ちをよくわかってくれるおばあちゃんだったのに、
今では家で独りにしておくこともできなくなった。

はずかしいわけではないけれど、なぜか誕生日パーティの計画には、乗り気になれない。

 「ルースおばあちゃんは、病気になる前は、こんなふうじゃなかったのだ。だけど、それをみんなにちゃんとわかってもらうのは、むずかしい気がする。それに、おばあちゃんがむかし、どんなにすてきな人だったかを知らない友だちに、いまのおばあちゃんのすがたを見せるのは、おばあちゃんを裏切っているように思えた」(p.15-16)


ある日、町でおこった銀行強盗のニュースをきいた日、
テッドは男に車に乗せられて連れまわされてしまう。
独りで残されたおばあちゃんはどうなる? 自分自身の安全は…。
みんなは自分が行方不明だと気づいてくれているだろうか…?

新刊なので、あとは内緒です。

もう夜あけとかの時間かな?と思ったらまだそんなにたってなかったり、
ところどころひっかかるところもあるけど、
よかったです。
スカイエマさんの挿絵も好きです。

著者のペグ・ケレットさんの写真を見て、温厚そうなおばチャンの姿に、なんかひきつけられてしまいました。
いいひとそう(*^_^*)

本作が本邦初訳なそうなので、また他の作品も訳されるといいですね。

三銃士(上)
アレクサンドル・デュマ/竹村猛 訳
偕成社(偕成社文庫)





人形劇の「新・三銃士」で、登場人物の名前を覚えておいたことが助かったと思います。

ダルタニャンはわかるけど、
アトス、アラミス、ポルトス の3人の名前は、覚えにくいんですもの。

それにしても、「モンテ・クリスト伯」を読んだときも思いましたが、
エドモン・ダンテスも、こちらのダルタニャンもまだ十代なんですけど、
挿絵が濃いですねえ。

ひげを生やしていますし、挿絵ではとても18や19歳には見えませんよ。。
他の人物とあんまり違いがわからないです。。

「ルドルフとイッパイアッテナ」
斉藤 洋
講談社





アルフレートの時計台の斉藤さんです。
「ルドルフとイッパイアッテナ」の、イッパイアッテナとはいったい何か、ずっと気持ちのはしっこにあったような気がします。
やっと読めて、なぞがとけました。

斉藤さんはドイツ関係の先生、ということを教えていただき、
ルドルフとは、なにかドイツと関係あるのかと思いましたが、
この本を読むかぎり、
「ハプスブルク家のルドルフ一世」(p.66)

からつけたということがわかるだけで、何故かという理由は載ってませんでした。

けっこう分厚くて、読み応えのある本です。
そして、面白いです。

イッパイアッテナの、言葉には、いい言葉があります。
いぬとわたりあったときに使った言葉を、ルドが真似したときは、軽々しく使ってはいけないと諭します。
人情のわかる、ねこです。

チビのルドも、学びます。
「だれにだって、きかれたくないことがあるってこと」(p.69)
を。

なかなか、心をついてくる物語です。




「アルフレートの時計台」
斉藤洋
偕成社





タイム・ファンタジーには興味がある。

これも、時をテーマにしているようだったので、読んでみました。

まだ新しい本です。2011年4月に出たばかり。
自分にしては、めずらしく新刊だ。

時計台。
表から入っても、でてくるのを見た人はいない。
なんて、うわさがあったり、
どんな話なんだろう、とどきどき。

舞台は、ドイツ?


あとがきを読むと、
斉藤さんの本で『ドローセルマイアーの人形劇場』という本があるらしい。
お話はまた別だけど、その登場人物も、ここに少し姿をあらわす。
そして、物語の奥にあるものは、少しつながりをもっているのかな。
『ドローセルマイアーの人形劇場』も、またいつか、読めたら読んでみたいです。


「なかないで、毒きのこちゃん 森のむすめカテジナのはなし」
デイジー・ムラースコヴァー 作/関沢明子 訳
理論社





チェコの画家であり作家の、ムラースコヴァーという人の本です。
40年以上も前に発表された作品ですが、
「いま遠く日本のかたがたにまったく違う言語で読んでいただけることをうれしく思っています。」


と、帯に書いてありました。

読んでみて、ちょっと変わった趣きの本。

猟師の娘カテジナの、森のいきものたちとの交流、っていえばいいのかな、
おおまかに言えばそういうことがかいてあるんだけど、
詩のような言葉があったり。

「チェコでは「猟師の血は緑色」」

と言われるそうですが、カテジナもまた、同じ色の血をもっているみたいですね。


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