ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

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本(未分類)

「アメンボ号の冒険」
椎名誠
講談社





「ドス・アギラス号の冒険」の椎名さんの本、また読みました。
同じ、○○号と船の名ですけれど、
内容は全然違いました。

ドス・アギラス号はフィクションの、面白ワールドでしたけど、こちらは、
椎名さんが少年の頃の体験、川くだりをした冒険を描いています。

友だち仲間数人と、いかだを作って川を下るのです。
木を組み合わせたり、また別の話の「サンチョ山の秘密基地」で、竹ではしごを作ったり、
そういうことには、知恵や手際さがいると思います。
そういうことをどんどんやってみる遊びや生活に、すごいなと感嘆の思いも抱きました。

「ぼくたちのトロッコ鉄道」、今思えば、子供だけではちょっと危ないかも…。
でも楽しそうでした。
謎の男の人は、夜、見かけなくなったけどどこへいっちゃったんでしょう。


「ハイジ」(中)
J. シュピーリ 作/矢川澄子 訳
埼玉福祉会(大活字本シリーズ)





「ハイジ」、中巻に進みました。

「名作ホスピタル」、ハイジ第2回の分と、内容はまた重なりました。
つまりは、ついに、ハイジが病気になってしまうところです。

番組は、アニメについてなのですが、
アニメはよく、原作のツボを心得てるんだな、と思わせられたのは、
ロッテンマイヤーさんだけだったら反抗なり、ずるもできるけど、
ロッテンマイヤーさんは必ず「お嬢さまが…」という言い方をする、と言っていた。
「罪悪感を利用されることはこわい」って言っていたと思う。

確かに原作でも、ロッテンマイアさんは「恩知らず」なふるまいをしないように言っていた。
おばあさまこそが、ハイジがもっとも恩知らずと思われたくない人だったので、
おばあさまがやさしく、すべて話すように言っても、話せないのでした。

おばあさまがくれた、きれいな本にあった絵は、
あれは、聖書の放蕩息子の話ですよね!
そうだったんだ、知らなかった。
おばあさまがやさしく諭してくれた、思ったように望みがかなわないときどうしたらよいか、
それはハイジの心にしみました。
またそれは、アルムのおじいさん、ペーターのおばあさん、お医者のクラッセン先生へと、
それぞれ広がっていくのでした。

シュピーリがうまいなあと思い、また面白くて愉快だったのは、
はっきりそうだと書いていないのに、通じるところ。
ゼバスチャンとチネッテがどうしてクラッセン先生のアルプス行きを知ったか、
ロッテンマイアさんが、クララの用意したハイジへのお土産を、なぜか機嫌よく包んでくれたわけ、
ペーターがクラッセン先生をにらんでいたこと、
面白くて、くすくす笑えてきます。

ゼーゼマンさんのユーモアふかいところも素敵です。
「しかしクララは、理想のいぶきが相手じゃ、めんくらうんじゃないかな、ロッテンマイアさん?」(p.15)

しかし、ロッテンマイアさんも、ハイジは困りものかもしれないけど、
スイスの、
「きよらかな山の空気に咲きいでた、いわば、土にもふれずにおいたった娘」(p.14-15)

には来てほしかったわけだから、そんなに誰をもじゃまものにしたいような人じゃないんですね。
わりとロマンチストかも?

ゼーゼマンさんも人を上から見ませんが、
いいなと思うのは、お医者のクラッセン先生と、アルムのおじいさんとのふれあい。
全然ちがう二人だけど、その山での散歩は楽しいひとときでした。
またクラッセン先生を慕って追いかけるハイジの場面。
ハイジは、先生の悲しみを知らないのですよね。
私もこの中巻を読むまで知らなかった。




「ドス・アギラス号の冒険」
椎名誠 作/たむらしげる 画
偕成社





椎名誠さんの本で、船がでてくる本みたいだったし、読んでみました。

もう、椎名さんの、マカフシギな思考回路に、ぷぷぷっと吹きだしつつ、
引き込まれて、あっという間に読めてしまいますが、なかなかに面白い作品です。

ボクス船長とコロンバン氏が、ヌル海峡の秘境ガブリエール島に向かったのは、
「飛び玉」を見つけたいから。

読んでて、そういや飛び玉は? って思ってたら、
そうか!! この感想を書こうと思って、たむらさんの絵をふと思い出していたら、
そうか、あれが…。

船や、装備、各種道具や、生物、それぞれに風変わりです。
「オムの回転帆」が動力の、ドス・アギラス号に乗ってみたいな。

ドス・アギラスというのは「二羽の鷲」をあらわしているそうで、ほんとにスペイン語?みたいだけど、
あと出てくるものといったら、不思議なものばかり。
たむらさんの透きとおったブルーやグリーンの絵が、鮮やかで、この世界にいざなってくれます。

 
この本は、リブロポートからでていたものに加筆、版型も改めたものだそうです。




(追記)
アギラス(鷲)について:(参考記事:アギラス…鷲…aguilas …アクイラ?


「ハイジ」(上)
J. シュピーリ 作/矢川澄子 訳
埼玉福祉会(大活字本シリーズ)





ハイジ、上・中・下巻のまずは上巻から。

本、読みながら、アニメの「アルプスの少女ハイジ」、思い浮かんでいました。

先日、TVで、「スタジオジブリ物語」という番組を見ていて、
ハイジがデーテに連れられて、デルフリ村へ、また上のアルムじいの小屋へのぼっていく場面をみた。
ころころに着膨れて、暑くてふうふういっているハイジ。
デーテが村人に話しかけられたり、アルムじいの噂話をしたり。
その場面がこの原作の描写のエッセンス、そのままという感じがして。

また、やぎの乳に、パンにとろけるチーズの食事。
よだれのたれそうな、アニメの場面がうかびます。

本でも、ほんとにそうだったのです、おいしそうで。
 
アニメで、ヤギのユキちゃんはどうしてユキちゃん(日本語)なのか、不思議だった。
本では、ユキンコになっていた。
ああ、だからだったんだ。きっと原文では雪を表す名前なのかなと思った。


続きをよむのが楽しみです。

「モンテ・クリスト伯」(下)


アレクサンドル・デュマ 作/大友徳明 訳

偕成社(偕成社文庫)





上巻に続き、下巻を読みました。



復讐したい人物や関連人物が、あとになっても、同じところに勢ぞろいしているところとか、

変装はできてもそこまで神出鬼没にできるかな、っていう不自然さは感じますね。



上巻のほうが、そのへんはハラハラしたかな。これからどうなるんだろう、という。



マクシミリアンがヴァランチーヌを愛していなかったら、ヴァランチーヌは見ごろしにされたのかな?

ヴィルフォール家の一員というだけで…。



アルベールへの行動も。

モルセールへの復讐のためにアルベールをころすんだとしたら、

アルベールは何もしらないんだし、やりすぎ、って心配しました。



ヴァランチーヌは、お父さんは自分に関心がない、とか言っていたようだけど、

ヴィルフォール、案外いいお父さんの部分もあるって思いました。



気にいった言葉。




「あなたはわたしを復讐の対象からはずしてくださった。でも、あなたが復讐なさった人たちのなかで、わたしがいちばん罪深かったのです。ほかの人たちはみな、憎しみや強欲や自分本位から行動した。ところがわたしは、ひきょうな気持ちから行動したんです。ほかの人たちは望んでやったのに、わたしはこわかったのです。」(p.366)






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