「ぞうのババール こどものころのおはなし」
プーランクの 音楽物語「ぞうのババール」
を聞いて、絵本も読んでみることにしました。
一度読んでから、番組をもう一度見ながら、本も見直してみました。
驚いたのは、文章や言葉が少し違うところや、文章の順番が違うところがあったこと。
本ではあって、朗読では抜けているページがあるのは、
ブリュノフの構成自体がそうなっているのかな? それとも番組上?
言葉が違うのは、訳が改版とか、そういうことがあったとか?
それとも番組上、聞き取りやすく変更されたのか?
言葉が違うところ:例
↓
こういうのは、わかるんですけど、
↓
これはだいぶニュアンスが違うと思う。
といった言葉も、絵本のほうにはなかったです。
ババールとおばあさんが体操をしているところの音楽は面白かった。
かろやかな音と、どしんどしんした感じの音、
二人をあらわしているのかな、と思った。
音楽にはなかったけれど、
絵本のほうで楽しいのは、ババールが服を調える場面。
りっぱな紳士に変身です。
ババールの「写真」の絵や、星空の下のババールとセレストの、
白黒の絵は他の絵とまた違う味わい。
また、ベッティーナ・ヒューリマン『ヨーロッパの子どもの本』で、
ブリュノフとババールのことが取り上げられていたのを読み返してみました。
(参考:HPの『ヨーロッパの子どもの本』)
『ババール』ははじめて読んだので、
ヒューリマンさんが、『ヨーロッパの子どもの本』でババールについて
どんなことを書いていたのか、覚えていなかった。
私には、(まだ一冊しか読んでいないけど)、ババールは魅力的だけれど
ブリュノフの書く動物の絵はなんだかヘタウマな絵柄…と思えるむきもあるのだけど、
ヒューリマンさんによると、ババールは、大変すぐれた絵本らしい。
シリーズを通して、あのか細い「おばさん」の人物像。そのあらわすもの、その果たす役割。
また、ブリュノフがスイスで療養しながら描いた話であり、舞台はアフリカであっても、
そこに現れているのは、あたたかい<フランスの家庭>の姿である、と。
そういうことが書いてあって、そうなんだ…と思いながら読んでいました。
ジャン・ド・ブリュノフ 作/やがわすみこ 訳
評論社
評論社
プーランクの 音楽物語「ぞうのババール」
を聞いて、絵本も読んでみることにしました。
一度読んでから、番組をもう一度見ながら、本も見直してみました。
驚いたのは、文章や言葉が少し違うところや、文章の順番が違うところがあったこと。
本ではあって、朗読では抜けているページがあるのは、
ブリュノフの構成自体がそうなっているのかな? それとも番組上?
言葉が違うのは、訳が改版とか、そういうことがあったとか?
それとも番組上、聞き取りやすく変更されたのか?
言葉が違うところ:例
「きれいな みち すてきな じどうしゃ」(p.10)
↓
「きれいな 大通り りっぱな じどうしゃ」
こういうのは、わかるんですけど、
「なんとなくさびしかった」(p.24)
↓
「やっぱりさびしくてたまらなかった」
これはだいぶニュアンスが違うと思う。
「ババールのけっこんしき」 「ババールのたいかんしき」
「オーケストラにあわせ とりたちがうたう」
といった言葉も、絵本のほうにはなかったです。
ババールとおばあさんが体操をしているところの音楽は面白かった。
かろやかな音と、どしんどしんした感じの音、
二人をあらわしているのかな、と思った。
音楽にはなかったけれど、
絵本のほうで楽しいのは、ババールが服を調える場面。
りっぱな紳士に変身です。
ババールの「写真」の絵や、星空の下のババールとセレストの、
白黒の絵は他の絵とまた違う味わい。
また、ベッティーナ・ヒューリマン『ヨーロッパの子どもの本』で、
ブリュノフとババールのことが取り上げられていたのを読み返してみました。
(参考:HPの『ヨーロッパの子どもの本』)
『ババール』ははじめて読んだので、
ヒューリマンさんが、『ヨーロッパの子どもの本』でババールについて
どんなことを書いていたのか、覚えていなかった。
私には、(まだ一冊しか読んでいないけど)、ババールは魅力的だけれど
ブリュノフの書く動物の絵はなんだかヘタウマな絵柄…と思えるむきもあるのだけど、
ヒューリマンさんによると、ババールは、大変すぐれた絵本らしい。
シリーズを通して、あのか細い「おばさん」の人物像。そのあらわすもの、その果たす役割。
また、ブリュノフがスイスで療養しながら描いた話であり、舞台はアフリカであっても、
そこに現れているのは、あたたかい<フランスの家庭>の姿である、と。
そういうことが書いてあって、そうなんだ…と思いながら読んでいました。