「グリム童話 ねむりひめ」
フェリクス・ホフマン え/せた ていじ やく
福音館書店




図書館でみかけて、なんていい絵だろう…いい感じの絵だろう。と思っていた絵本です。
やっと借りました。

しかも、瀬田貞二さんの訳です。

福音館書店のHPは、申請しないとリンクできないので、「絵本ナビ」のHPにリンクしてみました。
「絵本ナビ」には、いつもリンクさせてもらってます。
いいだろうか? 紹介になるしと思ってるんだけど…。


さて、この絵本は、さっき書いたように、絵がいいし、瀬田さんの訳の特徴…っていうか、単語のくぎりの特徴とかあるなあ…とちらっと思いました。
瀬田さん訳の、『チムとゆうかんなせんちょうさん』や、『アンガスとあひる』『おだんごぱん』を読んだときに、感じた気がする。
(参考:HPの『チムとゆうかんなせんちょうさん』『アンガスとあひる』『おだんごぱん』の感想

(そういうところは、うちだりさこさんの『てぶくろ』などでもそんなふうですね。だから、瀬田さんだけのものじゃないかもしれないけど。子どもが読むように、ひらがなで、読みやすくするとなると、そうなるものなのかもしれないけれど…。そのころは絵本にまだあまり触れてなくて、そういうところが新鮮だった。) (参考:HPの『てぶくろ』の感想

フェリクス・ホフマンの絵は、どこか、寺島竜一さんの絵ににているような気がしました。(寺島さんは『ホビットの冒険』のさし絵などの。)
なんというか、ざざっとちょっと下書き風の線みたいな…。

また、なんか瀬田さんがらみの話題、ですね。でも瀬田さん抜きでも、この絵の雰囲気、寺島さん思い浮かべてしまいそう。この王さまの感じも。とてもいい。

どこか、アーサー王とか、アラゴルン(指輪物語の)とか。そういう感じもする。

王さまが、お姫さまと塀のところにいて、見下ろしているところの、ちょうど表紙の絵が、心にぐっときます。
もうとてもとても、おひめさまをかわいがり、いとしく思っているのでしょう…。


おきさきさまの、ベッドの上の幕、黒い布の。どうも魔女(ここでは、「13ばんめの うらないおんな」)の姿のようにも見えるような気がする。

あとひとつ、気づいたことで。りょうりばんのところのこぞうさん、髪の毛がくるくるしているのが、もしかしたら黒人ということなのだろうか? 肌の色は、ざざっと塗った色で他の人と違わないので、わからない。
(グリムの「ねむり姫」って、どれくらいの時代の設定なんだろう…? 黒人の小僧さんとかいたのだろうか?)

(追記)
フェリクス・ホフマンの挿絵の本、『王子ヤンと風のおおかみ』を後日読む。