ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

アンデルセン

今日から、NHK第二ラジオの、「カルチャーラジオ 文学の世界」で
「グリム童話の深層をよむ~ドイツ・メルヘンへの誘い」
というのがはじまってます。

いま第一回を聞いたところです

グリムとアンデルセンの比較で、「メルヘン」ということについてでした。
いままでグリムは民話を集めた兄弟で、アンデルセンは創作した、っていうことだけはわかってたつもりだったけど、
そのなかにもいろいろグリムが草稿からどんなふうに洗練されたふうに直していったか、
改変という見方もある、そのことについても、興味深かったです。

「星の銀貨」をアンデルセンだったらどう書くだろうか…とか。(「マッチ売りの少女」ふう…)
ふーん、メルヘンというのはハッピーエンドでなければならないんですって。
だからアンデルセンの「マッチ売りの少女」はメルヘンの法則に「逸脱」しているって。

アンデルセンはメルヘンはメルヘンでも「民話」じゃなくて「創作童話」って言っていたけど、
アンデルセンはかなしいのが多いような気がするけど…。自分をフった人へのあてつけみたいなのとか?{/汗/}
またちゃんと読みたいな。

ハッピーエンドでなければならない、っていうところで、
このあいだ見た「ロード・オブ・ザ・リング」でビルボがガンダルフに旅に出るとき言ってた
最後の言葉はもう決めてあるんだ、それからずっと幸せに暮らしましたとさ(←うろ覚え)
と言っていたのを思い出していました。
原作読んだらそのへんもっと深くつながっていくんだと思うんだけど、今はこんな風にしか書けない。


「おしゃれ工房」で、
「デンマークの刺しゅう小箱・エスカ」というのがあったので、見てみました。
講師は、「北欧クラフト作家」ということです。
佐藤ちひろさんというかた。

ボール紙の箱のまわりに、製本用の布をはりつけて、角まできっちりしあげた箱はとてもきれいです。

その箱の魅力は、箱の部分だけじゃないんですよ。
番組では、小鹿のシルエットにループをつけながら刺繍をして、
そのループをカットすると、あら不思議。
ふわふわとした毛並みの小鹿になりました。
その小鹿を刺した布を箱にあしらい、かわいいエスカの小箱のできあがり。

ほかにも、出来上がり作品の紹介で見せてくれた箱はどれも素敵なものでした。

グリムの赤ずきんちゃんワインボックス
イソップの教訓を文字と、刺繍であらわしたもの。
アンデルセンのお話も。
「おやゆび姫」の小箱では、
ひきがえるにさらわれ、はすの葉を魚が切り、蝶に運ばれ、モグラからのがれて…と、
箱をあけると、ツバメに運ばれる場面が展開するという凝ったつくり。
マッチ売りの少女がみつめる、窓のなかのツリー。
ひらくと、アドヴェントカレンダーになった小箱に。

物語がお好きなんだ、と、北欧プラス、その点でも見てよかったと思いました。

佐藤さんの公式サイトを載せておきますね。


そこを読みますと、リンドグレーンに影響を受けたというように書かれていました。
旅先の写真のコーナーでは、
デンマーク等の町の写真や、アンデルセンをたずねての旅もありました!
北欧、そして、物語もお好きなんですね。

BS日テレというところで、
松下奈緒さんの番組、「アンデルセンへのラブレター」
というのをやっていたので、見ました。


オーデンセの街。きれいです。
アンデルセンの博物館だったかな?
その中に生家が移築?されていたり、
アンデルセンのきり絵のこと。

堅信をうけた教会は真っ白な壁が美しい。
ここでの体験が、「赤い靴」に反映されているとか。

14歳(?)で、コペンハーゲンへ行き、
役者をめざすも、挫折。

作家としては成功をおさめていきますが、
恋は実りませんでした…。

アンデルセンの残した、ある女性へのラブレターも残っていました。

松下さんは、「チボリ公園」では、しばしアンデルセンのことを忘れて
アトラクションにはまっていました。(絶叫・落下系){/汗/}

でも、アンデルセンの像の写真を撮り続けながら、
思ったことは、どれも表情が同じ、笑顔がないということ。
かすかにほほえんでいくくらいで?
孤独な人だったのかな、ということが、松下さんの中にあったようです。

(晩年は歯が悪くて、入れ歯だったので、
歯を見せた姿は残っていない、ということも、番組の中で誰だったかが、言っていました。
それもあったかもしれませんね。)

「でも、アンデルセンは、自分の人生は、童話のようだった、といっているんですよ」
と、その人は、言っていた。

それをきいて、
劇団四季の「アンデルセン」のちらしにあった言葉、
「私の青春は、まるで美しい童話そのものです。」

を思い出しました。

「人生」、なのか、「青春」なのか、わかりませんけれど、
自伝かなにかに書かれている言葉でしょうか。
美しい言葉です。
なんだか、哀しいけれど、美しいです…。



童話の紹介もありました。
松下さんが朗読したものも。
「びんの首」や、「もみの木」は読んだけれど、
(参考:HPの「アンデルセン童話全集」のデータ
「チョウ」というのは知らなかった。



(参考記事:松下奈緒さんの番組「メンデルスゾーン幻想」


「倉敷チボリ公園」。行ったことはありません。

「チボリ」という名前を使ったらいけないことになるとかどうとかいうニュースを、前に聞いていましたけど、
今度は、12月末で閉園が決まったそうです。

行ったこともないのに、なんともいえませんけど、
デンマーク、そしてアンデルセンなどがテーマになっているパークですよね?

アンデルセン、興味あったので、
閉園ときくと、なんだか、残念なような気も…。



「アンデルセン図書室」っていう施設もあって、
アンデルセン関連や、北欧関連の本もあるそうですね。

「絵のない絵本」
アンデルセン 作/山室静 訳/いわさきちひろ 画
童心社(フォア文庫 愛蔵版)




「アンデルセン童話集」を何巻か読んで、途切れている。
(参考:HPのアンデルセン童話の記述
久しぶりのアンデルセン。

他のところで書名をみて、読みたいと思いだしていたことと、
この間挙げた記事の、「土曜親じかん 本好きの子どもにしたいけど…」
で高野優さんが、挙げていた本。
あのカラフルな表紙の「絵のない絵本」はどこから出版されているものだろうなあ。
ハードカバーの本だったように思うんだけど。

「絵のない絵本」は、いろんなところから出てますね。
文庫本のもあるし、絵本みたいになっているのもあるのかな?

私の読んだのは、小さなハードカバーで、
挿絵はいわさきちひろさん。


絵のない絵本てどんな話と思っていた。
小さな、数ページの短篇が、並んでいる。
月が、貧しい絵描きの青年に語る、お話という体裁。

月は、いろいろな時代、土地、人を見ている。
つつましい、貧しい人の心をくみとる。
それは、アンデルセンのまなざしのよう。

「第十六夜」のお話、ポリチネロ(道化)の愛と悲しみは、
アンデルセンの心があらわれているようだ。

朝一番に煙突をのぼりつめた、小僧さんの、すすでよごれた顔の得意げなこと。
砂漠の隊商の若い商人の、残してきた妻へ心を向ける美しい顔。
古い遺跡の劇場。
月はみんな見ています。

ひとつひとつが絵のようです。

少しショックをうけて、でも
「第五夜」が、印象に残りました。
『フランス王の玉座の上の貧しい少年』
それは、おばあさんが思い描いた姿とはかけ離れていたけれど。
「青ざめた浄化された顔」(p.30)
というのが、まるで月に照らされている情景でのようだった。

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