帆船のでてくる映画です。
1935年、アメリカ映画。白黒。
クラーク・ゲーブルがでている。

実際の事件を元にしています。
他の船との戦いはでてきません。

18世紀、イギリス海軍
奴隷の食料にするため(?)パンの木を積み込んで運ぶ役割のバウンティ号

乗組員を集めるため、クラーク・ゲーブル扮するクリスチャンという男たちが、
強制的に人員を集めています。
赤ちゃんが生まれたばかりの若い男性も、妻と子どもを残して連れて行かれました。
2年もの航海です。航海に出ずにすむよう懇願したのですが…。
そんな彼をクリスチャンが励まします。

高い位の出身の青年、士官候補生のバイラム(フランチョット・トーン)は、意気揚々と乗り込みます。
船乗りの家系なのです。

でも、艦長ブライ(チャールズ・ロートン)は厳しい男。
厳しいだけでなくて、ずるい。
チーズやココナツを自分のものにして、人のせいにしたり、
懲罰の域を超えて、船員を鞭打ったり、厳しい罰を科します。
バイラムも、マストの上にのぼらされ、おろしてもらえません。

クリスチャンは、航海士の中でも地位が上の人みたいです。航海長?
艦長をいさめたり、バイラムを助けにマストの上に上がったりしてくれます。
(でも艦長はまたバイラムをのぼらせるのです)

船員の気持ちをくみ、でも不穏な空気になりそうになるといさめていたクリスチャンですが…、
艦長のあまりの暴虐に…。

 

クラーク・ゲーブルは、やはりかっこいいですね。
バイラムは、下級の人たちにも優しくて、鞭うったりしません。
裁判の場面での演説がよかったです。

ひとつわからなかったこと。
バイラムは、「もうあなたとは友人ではいられない」と、クリスチャンに言いました。自分は脱出したいと。
再会したのは1年後。
でも、バイラムは、どこへいったの?
艦長たちと一緒には行かなかった。
荒れる海の中、一人でボートに乗ったわけでもなさそうだし。
島についてから、別れていったということ?

刑を覚悟で英国に帰る、といった、あの若い男の人。
ジグのダンスを踊っていた人、どこかで見たことあるような気がする。
誰だろう?

艦長が言っていた、「ようそろ」という言葉、何だろうと思ったら、
航海用語なんですね。

憎々しい艦長ということですが、姿を見たら、ぽっちゃりした感じの人で、意外でした。
10日しか食料を持たずに海を漂ったとき、海鳥の血を病人に真っ先に飲ませた艦長。別の側面。
船が座礁するまでクリスチャンを追うところは執念ですね。


(追記)
(参考:帆船の映画 「マスター・アンド・コマンダー」