「シモンのおとしもの」


バーバラ・マクリントック 作/福本友美子 訳

あすなろ書房





20世紀はじめのパリをめぐる、絵のきれいな絵本見つけました。



「モンテ・クリスト伯」を読んでいて、あれは19世紀かな?

だから時代は少し違うけれど、パリがでてくるし、そのころのパリの風景が少しわかるかなと思って読んでみることにしました。



アデールが、弟のシモンを学校へ迎えに行きます。

シモンがマフラーや本や、いろんな持ち物をなくしたりしながら、たどる帰り道、

パリの街のいろんなところの情景がわかるようになっています。



それはそれで面白いんだけど、なんだ、それだけ?と思ってた。

まだ小さな子供が、学校帰りに美術館や喫茶店までいって、遅くなるよ、寄りすぎじゃない?なんて、現実的なことを考えてしまった。



それで読み終えてから、あとで知ったのは、これは「絵探し絵本」だということ。

(「ウォーリーを探せ!」みたいなやつね?)



シモンが落としたものが、必ずそのページの中のどこかにあるのを見つける楽しみのある絵本だということで。

なあんだ、知らなかった!



それで、もう一回見て、みつけてみましたよ。

ものは見つかったけど、美術館のページには、画家の人たちがまぎれて描かれてるってあったけど、

私にはだれがだれだか、知らないし、わからない。



マドレーヌちゃんの絵本の、マドレーヌちゃんもどこかにいるらしいけど、

私、マドレーヌちゃんの絵本は読んだことがない…。



この絵本、風景や建物なんかはとても緻密できれいだし、当時のことをリサーチしてるそういうところはすごいと思うのに、

私は、この人の描く人物が、なんだかピンとこないのです…。