「しずかなきせき」
マックス・ボリガー 作/シュテパン・ザブジェル 絵/みやはらたおこ 訳/新世研




絵本です。
以前、一度手にとって、修道院のお話のようだと思いながら、読んでいませんでした。

今度、また目にとまったので、手にとってみて、見てみると、なんと、これは
バーバラ・クーニー『ちいさな曲芸師バーナビー』
トミー・デ・パオラ『神の道化師』
と同じ、おはなしではありませんか!!
(参考:HPの「ちいさな曲芸師バーナビー」の感想
(参考:HPの「神の道化師」の感想

それで、読んでみました。

元話がどうとか、まったく書いていません。
でも、やはりこれはあの「聖母マリアの曲芸師」のお話からと思われました。
(参考:トミー・デ・パオラ『青い花のじゅうたん』

どちらかというと、『神の道化師』よりは『ちいさな曲芸師バーナビー』に近いような気がします。
ただ、少年が修道院へ行った理由が、バーナビーと違いました。
曲芸がいやになったわけではないけれど、しずかな暮らしがしたかったから。
バーナビーは、もっと生活が切迫していました。

版画ふうの絵が独特ですね。