「かしこいモリー」
ウォルター・デ・ラ・メア 再話/エロール・ル・カイン 絵/
中川千尋 訳/
ほるぷ出版



ル・カインの絵本、新しいの見つけました!
そしてなんと文は、デ・ラ・メア

わーっ、と思って手にとりました。

イギリスの昔話だそうです。
私は、これそのものは読んだことがないかも?
ジェイコブズの本には入ってなかったかな…?(参考:HPの『ジャックと豆のつる イギリス民話選』の感想
忘れた…。

なぜというに、3人のきょうだいの末っ子が活躍するお話は沢山あると思うけど、
だいたい男の子が多いような気がします(そして、重要視されていない)。

こちらの活躍する女の子モリーは女の子。
三人の中でかしこいんですけど、
もともときょうだいからばかにされているというわけでもなさそう。
ちゃんとかしこい、って認められ、仲良かったのでしょうか。

そして、ル・カインの絵は、緻密さはいつもだけれど、
人食い大男の姿に、ル・カイン独特の雰囲気がありますが、
この絵本は、そんなに絵がくどくないっていうか、わりと普通な絵がらで、親しみやすいです。
モリーの髪型はおかっぱだし、あっさりさばさばした女の子って感じ。

でもお城や森、背景の自然や、服のひだひだなんか、その細かさを見ているとうっとりです。