ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

フェリクス・ホフマン

絵本 「クリスマスのものがたり」
フェリクス・ホフマン 作/しょうの こうきち 訳/
福音館書店



クリスマスの絵本フェリクス・ホフマンのがあった!
知りませんでした。
『グリム童話 ねむりひめ』で、とってもすてきな絵だと思ったフェリクス・ホフマン。

受胎告知から、幼子キリスト降誕の夜のできごとが、描かれます。
 

この絵本は、ホフマンの最後の絵本となったそうです。

福音館書店の、
「世界傑作絵本シリーズ・日本とスイスの絵本」
となっているんですが、
どうして「スイス」じゃなくて、「日本とスイスの」なんだろう?
ほかのホフマンは「スイスの絵本」なのに。

奥付を見ると、普通の場合はまず初版の外国の表記があるのに、これは、
「1975 Fukuinkan Shoten」
とあるから、日本で初版だったのかな??(わかりません)
 

参考:フェリクス・ホフマン関連図書:
『おおかみと七ひきのこやぎ』
『王子ヤンと風のおおかみ』(挿絵)

「おおかみと七ひきのこやぎ」
グリム童話/フェリクス・ホフマン 絵/せたていじ 訳
福音館書店



フェリクス・ホフマンの絵だ、と思って、読みました。
「グリム童話 ねむりひめ」で、とってもいい絵だったので。
訳も瀬田貞二さん。
同じコンビなのに、この絵本、知らなかった。

読んでみると、
「おおかみと七ひきのこやぎ」のさいごって、赤ずきんちゃんと
同じみたい…?

赤ずきんもちゃんとしたのを読んだことないけれど。
オオカミのおなかに石が…っていうところ。
知らなかった。

おかあさんやぎの立ち姿がとっても、やぎらしいというか、おかあさんらしいというか{/嬉しい/}
立って歩くのだからまったくの動物の写実画でもなく、かといって、
擬人化されてるだけというのでもなく。
おかあさんやぎがつけてるエプロンなんか、絶妙な具合ですね。

おおかみのおなかを縫っている、おかあさんやぎの手つきの絵、すごいです。
そうそう、こういう縫い方、とうなづいてしまう手つき。
でもやぎなんですよ。

昔話の残酷性、については、まがりなりに知っている。
ただ残酷、っていうんじゃないんだ、っていうこと。
子どもの本には大切なんだということ。


ただ、自分の感情として、
「おおかみ しんだ!
 おおかみ しんだ!」

の大きな字、にはなじめない…。

井戸の水がぐるぐるとなって、緑色なのも、こわい。
そのまわりで子やぎたちがおどっているところ。

マーシャ・ブラウン絵、瀬田さん訳の『三びきのやぎのがらがらどん』で、
トロルがやっつけられても、あっさりしているんだけど…。
(参考:HPの『三びきのやぎのがらがらどん』の感想
「おれだ!」
だったかな?
大きな字体でかかれたセリフと、その場面の絵も、すっごくかっこいいんだけど。

「王子ヤンと風のおおかみ」
バージニア=ハビランド/フェリックス=ホフマン 画/上条由美子 訳
学校図書



『四人のきょうだい』の「世界の昔ばなし」シリーズ。

今度はポーランドのお話です。

絵が、『ねむりひめ』でのフェリクス・ホフマンだったので、読もうと思いました。

「王子さまになったはりねずみ」の、おんどりに乗ったはりねずみとおひめさまの絵が、いいなと思います。

「王子ヤンと風のおおかみ」の、おおかみに乗っているヤンの顔はかっこいい。また他の絵ではそうでもないけど…{/汗/}。
三人兄弟の末っ子が活躍するお話で、動物の助けもある。

「王さまになった陽気な仕立屋」の、ユーゼフ・ニテチカさん。やせっぽちで、あんまり細いので、細いうどんしか食べれません。でも「なかなかの男まえ」です。ニテチカさんの絵もいいです。

おひめさまたちは、相手(ヤンや、ニテチカさんや、はりねずみも)が素敵な人だと知ったとたんすっかり好きになってしまうのには、くすっと笑えるところがあるかも。

「王さまをだました道化師」の、年老いた道化師マテンコの、すごく年取った感じの絵。マテンコとおかみさんのエルズニアの話は、身につまされる状況だけど暗くならずに、おかしさのある話になりました。

「グリム童話 ねむりひめ」
フェリクス・ホフマン え/せた ていじ やく
福音館書店




図書館でみかけて、なんていい絵だろう…いい感じの絵だろう。と思っていた絵本です。
やっと借りました。

しかも、瀬田貞二さんの訳です。

福音館書店のHPは、申請しないとリンクできないので、「絵本ナビ」のHPにリンクしてみました。
「絵本ナビ」には、いつもリンクさせてもらってます。
いいだろうか? 紹介になるしと思ってるんだけど…。


さて、この絵本は、さっき書いたように、絵がいいし、瀬田さんの訳の特徴…っていうか、単語のくぎりの特徴とかあるなあ…とちらっと思いました。
瀬田さん訳の、『チムとゆうかんなせんちょうさん』や、『アンガスとあひる』『おだんごぱん』を読んだときに、感じた気がする。
(参考:HPの『チムとゆうかんなせんちょうさん』『アンガスとあひる』『おだんごぱん』の感想

(そういうところは、うちだりさこさんの『てぶくろ』などでもそんなふうですね。だから、瀬田さんだけのものじゃないかもしれないけど。子どもが読むように、ひらがなで、読みやすくするとなると、そうなるものなのかもしれないけれど…。そのころは絵本にまだあまり触れてなくて、そういうところが新鮮だった。) (参考:HPの『てぶくろ』の感想

フェリクス・ホフマンの絵は、どこか、寺島竜一さんの絵ににているような気がしました。(寺島さんは『ホビットの冒険』のさし絵などの。)
なんというか、ざざっとちょっと下書き風の線みたいな…。

また、なんか瀬田さんがらみの話題、ですね。でも瀬田さん抜きでも、この絵の雰囲気、寺島さん思い浮かべてしまいそう。この王さまの感じも。とてもいい。

どこか、アーサー王とか、アラゴルン(指輪物語の)とか。そういう感じもする。

王さまが、お姫さまと塀のところにいて、見下ろしているところの、ちょうど表紙の絵が、心にぐっときます。
もうとてもとても、おひめさまをかわいがり、いとしく思っているのでしょう…。


おきさきさまの、ベッドの上の幕、黒い布の。どうも魔女(ここでは、「13ばんめの うらないおんな」)の姿のようにも見えるような気がする。

あとひとつ、気づいたことで。りょうりばんのところのこぞうさん、髪の毛がくるくるしているのが、もしかしたら黒人ということなのだろうか? 肌の色は、ざざっと塗った色で他の人と違わないので、わからない。
(グリムの「ねむり姫」って、どれくらいの時代の設定なんだろう…? 黒人の小僧さんとかいたのだろうか?)

(追記)
フェリクス・ホフマンの挿絵の本、『王子ヤンと風のおおかみ』を後日読む。

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