ゆきて帰りし道で

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他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

ラヴェル

「名曲探偵アマデウス」ラヴェルの「マ・メール・ロア」をやるというので見ました。

「マ・メール・ロア」は、以前「芸術劇場」で見ました。

今回は、曲の内容を細かに解説してくれるので、わかりやすかったです。
今回の演奏は、「瀬尾久仁&加藤真一郎ピアノデュオ」でした。

ラヴェルが、親友の子どもたちのために書いた、ピアノ連弾曲、だったかな。
「眠りの森の美女のパヴァーヌ」
「親指小僧」
「パゴダの女王レドロネット」、
「美女と野獣の対話」
「妖精の園」

の5曲からなります。

ラヴェルはこの曲を贈った子どもたちの名前、ミミジャンの名前をあらわす音を曲の中に入れたり、子どもたちへの愛情は深い。

「親指小僧」は、貧しさで親に捨てられた兄弟たちの物語。
道を進む不安感に満ちた小道の様子が現れている。
それはラヴェル自身の挫折・孤独でもあった。
ラヴェルは、ローマ賞という賞に5回も応募したのに落選したり、挫折を味わった。
生涯独身でもあったという。

女王レドロネットは、もっとも醜い女王ということだ。
パゴダとは、首をふる中国の人形のことで、女王を歓迎する人形たちの様子を、
5つの音からなる中国ふうに聞こえるという旋律であらわしている。

美女と野獣の物語では、美女をあらわす旋律と、野獣をあらわす旋律があり、
野獣が美女にプロポーズする場面が、低音域からあがっていき美女の音域にせまる旋律であらわされる。
ところがこばまれ、落胆する野獣。
しかし魔法がとけ、王子に変貌するところも曲であらわされているのだそうだ。
手の甲側の指を使い、鍵盤を滑らせる技法で、タララララン♪と上昇メロディーが鳴ると、
今までは暗い、低い音の鍵盤で演奏された「野獣のテーマ」が、美女側の高い音域で鳴る。


「芸術劇場」で以前きいたときは、なんだか難しくてたいくつな曲だな…と思っていたが、
そういう設定をきくと面白い。
でもこれは子どものための連弾曲ですよね。
弾くのも理解するのもけっこう難しそうな感じ。

「妖精の園」という話はない。
これは「眠りの森の美女」のつづきの曲という。
美女と王子の結婚の華やかな場面だ。

「名曲探偵アマデウス」内での解説によると、間の3曲は眠れる美女の見たにあたるという。
その3曲に共通したものとは? そこには「醜いもの」というテーマがある。
外見の醜さにもかかわらず、3曲の人物には優しさや美点があり、
ラヴェルはそのように、内面の美しさを子どもたちへ伝えようとしたのではないか…。
そういったようなことを、うまくまとめられないが、番組では言っていたような気がする。(あくまでも覚えがき)


(追記)
関連記事:『長靴をはいた猫』

新聞のテレビ欄に、「音楽物語 ぞうのババール」という文字を見つけました。
NHKの「芸術劇場」



ブリュノフの絵本「ぞうのババール」
フランスの作曲家、プーランクが、
おいやめいのために
「この絵本のストーリーと音楽を融合させた音楽物語を作った」
ということだった。

「ぞうのババール」はまだ読んでいないけれど
こんなのがあるのか…と思いみてみました。
以前、アニメになったババールは一部、みたことがあります。

スタジオの中のセットで、原田知世さんが朗読をして、
江口玲さんというひとが、ピアノを弾きました。

原田さんが座っているうしろに、緑の生垣がぞうの形になっている。
鼻が長すぎない…?

ある場面を朗読したところで、その場面に対して作られた曲が演奏され、
それが交互に続きます。
雰囲気はでているなと思うところもありましたが、
ちょっと意外な感じの曲もあったような。
お母さんがババールをおんぶ(?)してるところとかだったかな。
ぞうの歩き方の重々しい感じをあらわしているのだろうか。


また、その他に
ラヴェルの「マ・メール・ロア」という曲も演奏されました。
江口玲さんと山中千尋さんの二人の演奏です。
「マ・メール・ロア」をはじめとしたフランスの昔話より5つのお話をモチーフに作られた曲だったかな。

あれ、マ・メール・ロアって、なんかマザーグースと関係あったような…。


(追記)
絵本「ぞうのババール」読みました



(追記)
関連記事:「名曲探偵アマデウス マ・メール・ロア」

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