ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

ルイス・キャロル

3D吹替に続き、2D字幕を観てきました{/ハート/}

今回は赤の女王の玉座の部屋の様子など、見ることができました。
じゅうたんや、窓。窓の上にはハートの模様。

アリスが穴へ落ちたところの、扉がたくさんある部屋で、
小さいドアを見つけるのは、布(カーテン?)をあけたところにありました。
原作でも布のかげにありましたよね?

『愛蔵版 不思議の国のアリス』の、出版にあたってのマクミラン社の言葉によると
黒だけで刷られたテニエルの絵に、ハリー・G・シーカーが彩色したことにより、
「うす紫の服に縞模様の靴下というアリスのイメージが定着することになったのでした。」(p.180)

とあります。

だから、映画でも、靴下はどうなっているのか、興味がありました。

でも、靴を履いているから見えない…{/汗/}と思っていました。
この2回目観たとき、手袋(指なし手袋?)
が縞模様であることに気づきました{/ひらめき/}
そして、靴下が見えた場面があって、やっぱり縞模様でした{/!!/}

白の女王の兵士が並んでいる2人に1人(?)くらいは、馬の頭部の形の、かぶとをかぶっていました。
あれも、原作ででてきた、落馬ばかりする騎士を思い出しました。
だから、あのドジぶりがなくて、きれいに並んでいる兵士たちが整然としすぎてるので、
あの落馬の騎士の様子を、おかしく思い出しました。


そんなことで、集中していると、つい忘れそうになりました。
ジャバウォッキー
クリストファー・リーの声
おっとと。思い出してよかった。クリストファー・リーの声でした~。
嬉しかった。

チェシャ猫の動きがとても滑らかで、
ニヤニヤしてる不気味さよりかわいさの方を感じました。
さわってみたい~。
でもお茶会の席でマッドハッターは怒っていました。
目のまわりどす黒くして。
マッドハッターの怒りは相当深いのですね。




以下ネタバレあり
 
 
 

赤の女王、私は、ちょっとあわれになりました。

「愛されるより恐れられるほうが…」
「かわいい瞳をパチパチさせたら、両親のようにいう事をきくと」(台詞はうろ覚え)

赤の女王の気持ち、わかる部分もあるかも…。
コミカルに描かれている部分もあるので、ステインと一緒なら平気みたいだったけど{/大汗/}、
あの罰はこたえる罰じゃないですか…。
誰からも親切にされず、…って。

 
1回目は、マッドハッターに思いが行っていたけど、
2回目はアリスのことも気づきました。
言葉にすると無粋になるけど、アリスの心の成長を描いているように思えた。
「自分の道は自分でみつける」、って。

最初の、男の人の肩についてた芋虫。
旅立ちの日の、蝶。

あれはアブソレムだったのでしょうか。





「アリス・イン・ワンダーランド」

2010年 アメリカ
原題 ALICE IN WONDERLAND
監督 ティム・バートン


「アリス・イン・ワンダーランド」、観てきました{/!!/}
字幕も見たいんですが…、今回は3Dの吹替になりました。

結論から言うと…、良かったです{/!!/}

帽子屋のマッドハッターが、とても良かったです。ジョニー・デップ良かった~。
風貌が奇抜すぎるのに、映画を観てみたら、
けっこう内省的というか、中身に深いものを持ってて、それが表情や演技に現れてて、
ジョニー・デップのマッドハッター、いいなあと思わされました。

ジャバウォッキーの姿をついに見た!!
あれがジャバウォッキーかあ。
本の『鏡の国のアリス』だと、確か「ジャバーウォック」だったと思うんだけど。
詩のタイトルが、「ジャバーウォッキー」で。
「ク」と「キー」はどういう意味があるの?

テニエルの絵のジャバーウォックはどんなかはっきり覚えてないけど、
剣を持ってる人の絵があって、
映画みたら、預言の書に出ている絵がそれに似ていた。
あっ、テニエルだ、と思った。

ヤマネは原作だと眠ってばかりいたような気がする。
映画だと、えらく勇ましい女の子のヤマネですね。
ナルニア国物語のリーピチープ(?) ちょっと入ってる?

ハートのジャック、ちょっとかっこいいなと思いました。
あの人、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のジョージの人{/!?/}

話の筋には、穴があるというか…、
ちょっと隙があるような気がします。
わからないところもあった。
ネタバレになるから多くは言えないけど…。
なぜお城でうろうろしてても全く見咎められないのか、とか…。
腕の傷から気づかれない…?

まあそれはおいといて…。

原作では、「首をはねろ!」とわめくのは、ハートの女王で、
赤の女王白の女王って、別にいるんですよね。
そのあたりは、ティム・バートンがいろいろ、ワールドをつくってるんだなと思いました。
白の女王、きれいでいい人かと思ってたけど(それはそうなんだけど…)、
動きとかちょっとびっくりした{/汗/}

アリスが小さくなってしまったとき、テーブルはもっと高いものだと思ってた。
映画をみたら、うまくやれば鍵に手がとどきそうだったから、あれっ、って。
でもよく考えたら、19歳になってて背が伸びたからかもしれない。


(追記)
2D字幕も観ました。

「愛蔵版 鏡の国のアリス」
ルイス・キャロル 作/ジョン・テニエル 絵/
ハリー・シーカー、ディズ・ウォリス 彩色/
脇明子 訳/
岩波書店



『不思議の国のアリス』を読んで、
続きなのかなと思って読みました。

それに、映画の「アリス・イン・ワンダーランド」の情報で、
トゥイードルダムとトゥイードルディーが出るみたいだったのに、
『不思議の国のアリス』読んでも出てなかった。
こちら読んだら、出てきました!

ジャバーウォックも!
ジャバー・ウォックは、クリストファー・リーが声だそうなので、
ぜひ字幕版のほうを見たいと考えています。

なので、3Dは疲れそうだから(アバターでちょっと懲りた…)
通常版にしようかなと考えている。
でも劇場調べたら、通常版少ないかもしれない。どうしようかな…。
またはじまったら、どんな評が少し見てから考えてみようと思います。

『鏡の国のアリス』では、有名なハンプティ・ダンプティも出てるんですね。

それから、「視点・論点」 アーサー・ビナード ”ふしぎの国のアリス”の不思議の記事で書いた、「アンバースデイ」
『不思議の国のアリス』では出てなかったような…と思ってたら、こちらに出てきました。
「非誕生日のプレゼント(p115)」
となっていました。
脇さんの訳では「非誕生日」となりましたか。
えーっと、アーサー・ビナードさんの訳では結局どうなっているんだろ。
聞いたのかもしれないけど、忘れちゃってる。
検索などして、調べて、これかな?と思う言葉がありましたが、ここでは内緒にしておきまする。

(非)誕生日のプレゼント…。
どこかで聞いたフレーズかも?…。

誕生日の贈り物、って。ゴクリ(『指輪物語』)が言ってた…?


(参考:関連記事:デジスタ・ティーンズ ティム・バートン


(追記)
映画「アリス・イン・ワンダーランド」観ました

「愛蔵版 不思議の国のアリス」
ルイス・キャロル 作/ジョン・テニエル 絵/
ハリー・シーカー、ディズ・ウォリス 彩色/
脇明子 訳/
岩波書店



ティム・バートンとジョニー・デップの「アリス・イン・ワンダーランド」の公開が近づいてきて
読みたくなりました。
もっとも「アリス・イン・ワンダーランド」は、「不思議の国のアリス」そのままではなさそうですけど。

この本は、愛蔵版ということで、カラーの絵が入った綺麗な本です。
ジョン・テニエルの絵に、ハリー・シーカーという人が色をつけた8枚の絵にしたがい、
ディズ・ウォリスという人が(残りの絵を?)あらたに彩色した、ということです。

ずっと気になってはいた、不思議の国のアリス。
やっと読めました。
テニエルの絵は苦手な気がしていましたが、
やはりこれを見ずして…という気がして、この絵のついた本を選びました。

内容は、ナンセンスだけど、奥が深いんだろうなと思います。

ラジオ講座の「大人のためのイギリス児童文学」でも、ルイス・キャロルとアリスの世界が取り上げられていて、
替え歌とか、言葉遊びとか、いろいろあって、もとの意味があるんだみたいなことを言っていました。

そういうこともよくわかったら、もっと面白いだろうなと思います。


関連記事:
「視点・論点」 アーサー・ビナード ”ふしぎの国のアリス”の不思議
 ジョニデ アリス・イン・ワンダーランド


(追記)
『鏡の国のアリス』読みました。


(追記)
映画「アリス・イン・ワンダーランド」観ました

NHKラジオ第二で、
木曜日、「文学の世界」というのをやっています。

それの、10月からの分で、

「大人のためのイギリス児童文学」というのを放送するようです。{/ひらめき/}
(講師 小峰和子さん)


(NHKカルチャーの青山教室でも現在講義やっているみたい?)


ルイス・キャロル、G・マクドナルド、ネズビット…。
ぜひ、聞いてみたいです{/!!/}

特に、
11/26は、トールキンの『ホビットの冒険』
12/3は、C.S.ルイス『ライオンと魔女』がテーマです。

このラジオ番組、いつかこういう児童文学のテーマでやってくれないかと思っていた。
嬉しい。{/複数ハート/}
そのときはトールキンははずさないで~、と。

どうせなら、全編トールキン、ないかしら。{/汗/}
「BS熱中夜話」とか~。




(追記)
(参考:ルイス・キャロルの回、ドードー鳥と、ニセ海亀スープについて、関連記事:本「宇宙戦争」

(追記)
(参考:ネズビットの作品、『王女さまと火をはくりゅう』の感想記事

(追記)
(参考:J・R・R・トールキン『ホビットの冒険』の回の感想の記事

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