「こすずめのぼうけん」
作:ルース・エインワース/絵:堀内誠一/訳:石井桃子
福音館書店



これを読み、「行って帰る」形式の絵本だな、って思いました。
厳密には、自力で帰るわけじゃないけど。

絵は堀内誠一さん。
すずめの絵、最初は、ちょっと頭でっかちで目も大きいところ(特にこすずめ)、
すこしデフォルメしている形と思った。
でも、クライマックスの絵、
「ぼく、あなたの なかまでしょうか?」(p.26)
と、いうところの絵、
ぐっとリアル感、増しているように思います。
そして、この絵、こすずめの目に涙が光っているようにも見えます。
この絵には、ぐっときますね。

そして、この絵本、繰り返しの場面と文でできているでしょう。
なんだろう、『おだんごぱん』とか、『てぶくろ』とか、(ちょっと違うかな?)
にもあるような。
そこも、子どもに向いている絵本だと思うのですが、どうでしょう。

(参考:行って帰る物語について、HPの関連記述 『ジョン・ギルピンのゆかいなお話』