ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

ロバート・マックロスキー

「かもさんおとおり」
ロバート・マックロスキー 文・絵/渡辺茂男 訳/
福音館書店



よく聞くタイトルの絵本。読む事ができました。
『ジョニーのかたやきパン』の、マックロスキーです。

絵本ですが、ちょっとした本というくらいのボリュームがあります。
しぶいグリーンの表紙に、茶色のカモ。

こがもたちの名前は、
ジャック、カック、ラック、マック、ナック、ウァック、パック、クァック だそうで。

なんか、アフラックのCM思い出します。
でもあのCMに出てくるのはアヒルでした?
そうしたら、カモとアヒルはどう違うか、とか調べていました。
泣き声は似ているのでしょうか? 
「ぐぁっ! ぐぁっ! ぐぁっ!」
 って?
マージョリー・フラックの『アンガスとあひる』ではどうだったでしょうね~。
(参考:HPの『アンガスとあひる』の感想

話がずれてしまいました。
この絵本での画材はなんでしょう。
なんていうの、クレヨンでもなし。
とにかく、そういう類のものですか?
やわらかい、墨みたいなもの。
広い面をグイっとぬったり、人物の輪郭の力強い線。

チャールズ川の上をとぶ、かものマラードさんふうふの羽の線。
ちょいちょいちょい、と描いただけみたいなのに、ちゃんと羽。すごい。

人物の絵が好き。
マイケルおまわりさんの、でっぱったおなかの姿勢。
かもの行列を見守る人たち。
かもたちを守って道を通してくれたおまわりさんの絵をみて、
記憶の底にある『ゆかいなホーマーくん』をどこか思い出す。


原題『Make Way for Ducklings』
「かもさんおとおり」と訳した渡辺茂男さんのセンス。
(…よくわかんないけど、直訳すると、かもの子たちの為に道をあけろ(る)
って言う意味かな…?)


そして、あれ?と思ったのは、
「Ducklings」「-lings」です。

Duckはわかるけど、
「Ducks」じゃなくて、何だこの「Ducklings」とは?とふと疑問に思いました。

「duckling」で子ガモという意味みたいですね。
それはしらなかった。
だけどカモの「子」のことなんだな、と思ったのは、話の内容からわかるのもありますが、
思い出したのは。

トールキンの『指輪物語』で、ホビットのこと「halfling(s)」っていいませんか…?
小さい人たちだから、「half」はわかるけど、「ling」 って何だろう…?
って思っていました。
辞書を見ても載っていなかったし。
たぶん、「小さい」っていうことをあらわしているのかなと思ってた。

それを思い出し、この「Duckling(s)」の「-lings」 って、あれと関係ある言葉?と思ったんです。
「halfling」の方も、「-ling」のそういう(小さい)意味から取られているのかな、と。

「ジョニーのかたやきパン」
ルース・ソーヤー 文/ロバート・マックロスキー 絵/
こみやゆう 訳
岩波書店



岩波書店の新刊から。
広告を見て、これは、もしかしたら「おだんごパン」系統のお話ではないだろうか?
と思いました。
(参考:HPの感想 『ころころパンケーキ』『太陽の東 月の西』
『パンはころころ ロシアのものがたり』『おだんごぱん』
『ころころころパン』『しょうがパンぼうや』『ジャックと豆のつる イギリス民話選』

読んでみると、基本的にはそうでした。

「おいらは ころがる かたやきパン!
 ころがる おいらを つかまえて、
 たべられるもんなら たべてごらん!」(p.24)


でも、ルース・ソーヤーの独自の変更が入っているのでしょうか?
基本をふまえながらも、まったく新しいお話になっているようです!

とんがりやまの、メリーおばあさんグランブルおじいさんの丸太小屋に、ジョニーという手伝いの男の子がいます。
あるとき、にわとりや羊がきつねやおおかみにさらわれて、食べ物もなくなった小屋の暮らし。
ジョニーはこの家をでなければなりません。
少しの荷物と、おばあさんがいつも焼いてくれたかたやきパンを袋につめて、出て行くジョニーですが…。

マックロスキーの絵がすばらしい。
人の体のデッサンに、動きがあって、躍動的で楽しさが加わっているかんじ。

マックロスキーって、『ゆかいなホーマーくん』の人なんですね。(ドーナツのところ、なんとなく覚えている…)
後ろの著者等の紹介のページ見ていたら、マックロスキーの奥さんがルース・ソーヤーの娘、なんだそうです。

で、どんな話になってるかというと、それはお楽しみ。
こんなラストが待っているなんて、とっても素敵。
基本形のお話では、少々いやみなところもある「ころがるパン」君ですが、
なんだかプレゼントをしてくれたみたい。


マックロスキー 『かもさんおとおり』を後日読む


(追記)
(当記事、「こみやゆうさんのブログ」よりリンクしていただきました。
ありがとうございます{/ピカピカ/}:
参考記事

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