「ローズ・ブランチュ」
クリストフ・ガッラス ロベルト・イノセンティ 作/
ロベルト・イノセンティ 絵/
ロニー・アレキサンダー 岩倉務 訳/
平和博物館を創る会 編
平和のアトリエ





8月に読んできた、平和の絵本。
今年は、これを見つけました。
イノセンティと表記があるけど、インノチェンティの絵本!

読んだあとで気づいたけれど、これ、
一度読んでみたいと思ってた「白バラはどこに」と同じ絵本なんですね!
訳(出版)が2つあるとは知らなかったです。

ローズ・ブランチェという少女が見た、戦争。
ローズ自身はそれほど不自由な暮しをすることもなく、戦争のこともよくわかってはいない様子。
けれど、他の子供たちが気づかなかったことに気づいた。
男の子が、車から逃げて、市長さんに阻まれ、また車に乗せられる。
そこの場面の絵をみると、それが文章で書かれたことよりずっとひどいやりかたなのがわかる…。

ローズは車を追いかけて(?) 森の奥へ入っていき、そこで見たものは…。


 
途中、戦争が終わったように思って、もしかしたら、収容所の人たちは解放されるんじゃないか?と感じた。
でも、違った……。

さいごは、とてもショッキングでした。

これ、実話なのかな?と思ったけど、そうではないようです。
「ローズ・ブランチェ」が、「白バラはどこに」と同じ…。そうか、ローズ・ブランチェって、白バラっていう意味なんですね。
ドイツで白バラというと、思い浮かぶことはあるけれど、
ここでは、少女の名前とされていて、それとは直接象徴とか、そういうことではないみたい。

それはともかく、森に入っていくローズの表情とか、絵のインパクト、ありますね。