1946年 アメリカ作品
監督 ジョン・フォード


「クレメンタイン」(雪山賛歌)の曲について、「春のワルツ」の記事で書きました。

その、「いとしのクレメンタイン」の曲が使われている映画ということを知り、見ました。

西部劇です。
保安官ワイアット・アープの、OK牧場の決闘、ということです。
でも、原題「My Darling Clementine」 が、あらわすように、
単なる決闘の西部劇ではなく、ヘンリー・フォンダ演じるワイアット・アープの、
ほのかな恋ごころを描いた、心にしみる映画です。

アープ兄弟は、牛を追いながら、旅をしています。
ワイアットは保安官をやめています。
でも、途中で立ち寄ったトゥームストーンの町は、荒れていました。
牛の番をしている弟ジェームズのところへ帰ると、
弟は殺され、牛は盗まれていました。
クラントン一家のしわざとにらんだワイアットは、
保安官の職を引き受け、トゥームストーンの町へ残るのでした。


「オー マイ ダーリン オー マイ ダーリン オー マイ ダーリン クレメンタイン」
日本での雪山賛歌のメロディにあてはまる、元の歌詞は、こうです。
クレメンタインは女性の名。
この歌が効果的に流れます。

ダンスの場面が好きです。
保安官はきれいに髪をととのえ(られて)コロンみたいなのまでふきつけられていました。
レディをエスコートして、ダンスをするワイアットの足の動きが、面白い。
微笑ましい場面です。

ひとつわからなかったのは、ワイアットがドク・ホリディを追っていったとき、
ドクはどうしてあんなに急いでいたのでしょう?

ワイアットが、バーテンのマックに、
「マック、恋をしたことがあるかい?」
と聞くと、マックが、
「バーテン一筋ですよ」
みたいなことを言う場面もいいですね。