歴史的なものや、スペクタクルな古い洋画は好きです。
カーク・ダグラスのでは、「スパルタカス」を見ました。
トニー・カーティスは、「スパルタカス」にも出ていたと思う。)

こちら、「ヴァイキング」(1958年)。
ヴァイキングに興味があるし、こんな映画があるのかと、見たかった。
「プロジェクトX」で、帝国ホテルの元総料理長の、村上信夫さんが話していたことがあります。

わけはこうです。
プロジェクトXでは、東京オリンピックの選手村の料理のために、
村上さんはじめ、各料理人の人たちが奮闘したことを言っていたわけですが、
その同じ番組だったでしょうか?(違うかもしれない)、村上さんはこういう話もしていました。

村上さんは帝国ホテルの人で、
新しいレストランの名前をつけるにあたって、社内で公募か何かをした、ということらしいです。
その時に、人気のあった映画がこれ、『ヴァイキング』
このヴァイキングというのが、レストラン名に使われたのがはじめで、
ああいう、ビュッフェスタイルというのでしょうか、あのスタイルのレストランが「バイキング料理」と呼ばれるようになったとか。

ちなみに、このプロジェクトXでの村上信夫さんのお話は、ドラマにもなりました。
主演は高嶋政伸さん。



でもドラマより村上さんの生の話のほうがずっと、良かった。
ドラマは3回シリーズだったのですが、あっさり終わってしまった感じで。



さて、それはさておき、映画の話。

ヴァイキングが暴れまわっている時代。
イングランドの王が殺され、王妃も嫌う、王の従兄弟のアイエラが王位を継ぎます。
20年後、ヴァイキング王・ラグナルの息子アイナル(カーク・ダグラス)は、
奴隷のエリック(トニー・カーティス)と反目し、エリックの鷹に顔と目を傷つけられ、ますますエリックを憎みます。
そんな折、アイエラと政略結婚させられるウェールズの姫、モーガナを誘拐してきて身代金をとる話がでる。



ヴァイキングは、荒っぽいのですが、死ぬときは栄誉を求めます。
ラグナルを演じた、アーネスト・ボーグナインがいいと思いました。

ヴァイキングの船の舳先(と船尾)は竜の形をしていたようでした。

船が帰ってくると、見張り台では大きな大きな角笛を吹いて知らせます。
船の横に突き出した櫂の上を渡りながら歩いてくる場面は、楽しそう。
落っこちる人もいたり、岸で迎える人たちは大笑いです。
アイナル(カーク・ダグラス)が一番うまいという設定みたいでしたが、
ひょいひょいとわたってくるので、うまいなと思いました。

そんな楽しい場面も終わり、ヴァイキングたちは、霧の中をアイエラ王の城へ漕いでゆくのでした…。