ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

中川李枝子

「いやいやえん」
中川李枝子 作/大村百合子 絵/
子どもの本研究会 編集/
福音館書店



中川・大村姉妹の有名な本。
やっと読みました。

ひとつ前に、大村(山脇)さんの訳・絵の「きつねのルナール」
を読んだし、
これも読みたくなりました。

「いやいやえん」の「えん」、って、保育園の園、「イヤイヤ」園、っていうことなんですね。
私はずっとそんな風に思ってなかった。
どこか、何か意味のない言葉、言葉あそびのような、そんな感じでとらえてた。
今回読んだときはわかってたけど。

で、読んでみたら、「いやいや園」のお話は、一番最後で、
ほかのお話もはいってます。
ちゅーりっぷほいくえんの、ほしぐみばらぐみの子どもたち。
とくに、しげるくんを中心に描いています。

せんせいもいますが、中心は子どもたち。
山へのぼるのも、おおかみとやりあうのも、子どもたち。
想像の世界がふくらみます。

んー…ちょっと気になるのは、
女の子は女の子らしすぎるような気も…。
くじらには花わをつくってあげるし、
こわがって隠れるときは、女の子たちはオルガンのかげへ。
(男の子もドキドキしてるけど、壁際へひっつく。)

こぐちゃんがかわいかった。

いやいやえんにいる、こどもたちは、
毎日来てるのかな。
しげるくんは一日だけだけど。





「絵本と私」
中川李枝子
福音館書店



中川さんが、北海道新聞に連載したものがもとになっている本。
101冊の絵本が紹介され、内容の紹介というより、
中川さんの子ども時代の思い出や、保母の体験を通して感じたことなどを書いています。

読んだ絵本があれば嬉しく、
読んでみたいと思う絵本も見つけ、そこは楽しみでにんまりしています。

ただ、中川さんは保母さんだったということもあり、
子どもを見る目線が愛情に満ちているけれど、
自分には違和感がある。

自分が教えた子どもが、お母さんになって、とか、
会った人が、小さい頃『ぐりとぐら』 を母に読んでもらって
「幸せな子ども時代を過ごして、よかったなあ」(p.35)

なんて言われちゃうとね…。

「つくづく、絵本は子どもといっしょに読んでこそ、幸せと思いました。」(p.177)

って、どうすればいいというの?

保育園と幼稚園では違うかもしれないけど、
そんなに絵本に恵まれてなかったなと思うし。

なにより、子どもは遊んで泥んこになって、絵本に目をきらきらさせて、
お母さんに絵本を読んでもらう幸せに満ちて、って。
そうかなぁ…?
そんなに遊びや、絵本体験に恵まれている子ばかりじゃないと思うけど。

こんな自分ですが、幼稚園でちょっとだけ働いたことあるんですよね(^_^;)
若い女性で、子どもとの接し方を知ってる先生は、すごいなと思ったけど、
自分とはぜんぜん違う人間みたい。。
かなり落ち込みましたね。。


『ぐりとぐら』

(追記)
中川李枝子さんと中川宗弥さんは、ご夫婦だったんだ。
『ありこのおつかい』も載っていました。

「ぐりとぐら」
中川李枝子 文/大村百合子 絵/
福音館書店



これは読んでおかなくちゃな~、かな~。{/汗/}
あるきっかけ もあり、やっと読みました。

「ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
 このよで いちばん すきなのは
 おりょうりすること たべること
 ぐり ぐら ぐり ぐら」


リズムがいいですね。
絵もカラフルで、青と赤の服もいいし。

あの材料でカステラって、そして、おなべでできるものなの?
私なら、ホットケーキ、と思い浮かぶところだけど、
ホットケーキじゃ、ありきたりかもね。

カステラのこんもりした形と色がおいしそうです。

シンプルなのに、楽しい絵本でした。


(追記1)
福音館書店のサイトで、「ぐりとぐら」のコーナーがあって、
そこに、かすてらの理由が書いていました!!
卵をたくさん使うの、それも大きな卵でないと、みたいなこと…。
ホットケーキじゃなくて「かすてら」じゃないとダメなんですね、この絵本では。
カステラは作ったことがないので実際のところはどうかわからないけれど、
作者の意図するところはわかりました!

福音館書店のサイト、自由にリンクできるといいのですけれど…。ダメみたい。
申請して、しかもトップページじゃないと。。


(追記2)
あっ、と思ったら、読むことになったあるきっかけ、と言っていたところに、
上記の、ホットケーキじゃなくてカステラ、に関することが載っているじゃありませんか!

それは、朝日新聞2010年1月6日社会面の「探嗅」という記事の5、です。
「ぐりとぐら」が取り上げられ、
神奈川の「ののはな文京保育園」で、園児たちがあの「かすてら」を作る。
園長先生が、以前から取り組んでいた「物語メニュー」を作る一環だ。
園長先生は、最近、こどもの嗅覚をあらわす言葉が気になっているという。
何でも「くさい」というのだ。
いろんな臭いがあるのに、その表現の言葉がでない。
「もっと自然のにおいを体験させないと」
と園長先生。

中川さんが「ぐりとぐら」を書いたとき、中川さんは保母だったそうだ。
当時、園長先生がホットケーキを焼いた。
そこから「ぐりとぐら」の発想がでたのだろう。
ホットケーキより「かすてら」、の理由が、中川さんの中にあった。

記事はこう、しめくくる。
「子どもを、あらゆるにおいが取り巻いていた時代。書き上げたのが、「ぐりとぐら」だった」
と。

におい、かすてらだけじゃなくて、周りの自然の。
そういう視点で読み直してみるのも面白いな~。


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