「物語や絵本のお菓子 ティータイムレシピ」
北野佐久子
集英社



プーさん、ハリー・ポッター、ナルニア国、ムーミン、…。
物語にでてくるお菓子の本。

この本を見つけたときは嬉しかった。
だって、『ホビットの冒険』が取り上げられているんです{/!!/}
表紙が、お菓子と、何冊もの本が置かれある写真なんですけど、
そこに『ホビットの冒険』が{/!!/}

あっ{/!?/}と思って開きました。
レシピは、「チーズマフィン」「アップルクランブル・タルト」

各物語のレシピページには、それぞれの物語から引用されている文が載っているので
そこを読んでみると、『ホビットの冒険』の場合は、
「イチゴジャムとリンゴのパイを。」とビフール。
「ほしブドウいりのパイとチーズを。」とボフール。(p.55)

とあるので、そこからとったレシピでしょうか?

(『ホビットの冒険』の本は、J.R.R.トールキン作 瀬田貞二訳 岩波書店)


また、児童文学ではないけれど、
アガサ・クリスティー「バートラム・ホテルにて」
本は読んだことないけれど、ドラマでミス・マープルシリーズ見たので、嬉しかった。

著者の北野佐久子さんは物語に詳しいのです。
ハーブの勉強で留学したイギリスで、ナルニア国物語にでてくる
「ターキッシュ・ディライト」を、ハロッズで見つけたときの感動が、
前書きの「はじめに」のところに書かれていますよ{/ピカピカ/}

そして、「おわりに」で言葉を寄せているのは、吉田新一さん{/!/}
(『イギリス児童文学論』がとても興味深い本です。(参考:HPの『イギリス児童文学論』記述))

北野さんの卒論が、「児童文学と食べ物」というテーマで、
吉田新一さんの指導だったそうです。
うらやましい{/ピカピカ/}

吉田さんは、北野さんがお菓子づくりの今田美奈子さんの教室で学んでおられたと書いています。
(それもすごい…。)
お菓子作りの才も、児童文学への興味もあった北野さん。
卒業後、イギリスへ行かれて、さらに食やハーブを研究されたわけですね。

そして、この本では、卒論のテーマが、ここに引き継がれて素敵な本になったのですね。

お菓子づくりのレシピの部分は、あまり目を通してないのですけれど{/大汗/}
この物語にはこんなお菓子が、と楽しく読み、写真もきれいで、
まだ読んでいない本は、読んでみたくなりました。