ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

帆船

9月9日の「地球ドラマチック」
「よみがえれ!カティーサーク ~引退、炎上、そして再生~」
というのでした。

「カティーサーク」っていう名前の紅茶飴が、昔あったんですよね。

話がそれましたが、カティーサークは帆船の名ということを知るようになり、
ティークリッパーという、紅茶を運ぶ快速船ということも知るようになりました。

こんな番組があったので、見てみました。

カティーサークの現物って、未だにあったんだ{/!!/}

そうか、140年前のものなのですね。

カティーサークは確かに速かったけれど、
他の船に負けたこともあったし、いつも一番っていうこともなかったみたい。。
でも、他の帆船と速さを争っているときに、波で舵かなにかがもぎとられたりして、負けてしまったけど、
それがかえってカティーサークの名声を高めた、とか言っていた。
蒸気船を追い抜かしたりもした。

カティーサークとは、ロバート・バーンズの詩に出てくる、魔女の衣服のことだそうで、
馬のしっぽをつかんでいる魔女の姿が、船首像になっているそうだ。

スエズ運河ができたところだったので、帆船のティークリッパーの時代は終わるところだった。
蒸気船の時代。
カティーサークもティークリッパーとしての使命を終え、
羊毛を運ぶクリッパーとして活躍したりもしたが、
ポルトガルに売られて一時名前を変えられたりした。

いつも名声ではなかったんですね。

やがて引退してグリニッジのドッグで保管されて観光客が見られるようになっていたらしいけど、
また老朽化が問題になり、修復されることになったのでした。

なのに、火事が起こるというトラブルが{/衝撃/}
運よく、多くの部分は剥がされて別のところで保管されていたから、また補修作業にかかれました。

できあがると、船が持ち上げられて展示され、下の部分から見られるみたいになる(?)ということでした。
あんな重いものを持ち上げるなんて…すごいですね~。



2003年 アメリカ
監督 ピーター・ウィアー


ラッセル・クロウ主演。
詳しい内容を知らないのですが、
フランス軍と戦うイギリス軍の帆船の映画ということで、
帆船の映画に興味があるし、迫力のある歴史ものなので、みたかったです。

また、 「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで、ピピン役を演じたビリー・ボイドが出演しているので、見たかったです。

ラッセル・クロウが演じているのは、ジャック・オーブリー船長(艦長?)で、
もうひとり、重要な人物マチュリン(ポール・ベタニー)というお医者さんがいるのですが、
この人との二人の描きかたが、よかったです。
二人で楽器を演奏したり、仲がよく、普段は親友です。
でも艦長としてのジャックは、難しい任務を果たさなければならないときもあります。
ガラパゴス諸島で、生き物の研究をしたいマチュリンは、
何度かチャンスに出会いながらも、それをあきらめねばならないときもありました。

また、敵との戦い。
霧の中で、相手をはぐらかす、いかだを船尾にまわしてランプを消すやりかたは、
感心させられました。
ナナフシからヒントを得た、捕鯨船作戦。
うまくいくときはいいけれど、
つらいこともありました。

嵐の海の映像は、大迫力。
どうやって撮っているんでしょうね。



(参考:帆船の映画 「戦艦バウンティ号の叛乱」


帆船のでてくる映画です。
1935年、アメリカ映画。白黒。
クラーク・ゲーブルがでている。

実際の事件を元にしています。
他の船との戦いはでてきません。

18世紀、イギリス海軍
奴隷の食料にするため(?)パンの木を積み込んで運ぶ役割のバウンティ号

乗組員を集めるため、クラーク・ゲーブル扮するクリスチャンという男たちが、
強制的に人員を集めています。
赤ちゃんが生まれたばかりの若い男性も、妻と子どもを残して連れて行かれました。
2年もの航海です。航海に出ずにすむよう懇願したのですが…。
そんな彼をクリスチャンが励まします。

高い位の出身の青年、士官候補生のバイラム(フランチョット・トーン)は、意気揚々と乗り込みます。
船乗りの家系なのです。

でも、艦長ブライ(チャールズ・ロートン)は厳しい男。
厳しいだけでなくて、ずるい。
チーズやココナツを自分のものにして、人のせいにしたり、
懲罰の域を超えて、船員を鞭打ったり、厳しい罰を科します。
バイラムも、マストの上にのぼらされ、おろしてもらえません。

クリスチャンは、航海士の中でも地位が上の人みたいです。航海長?
艦長をいさめたり、バイラムを助けにマストの上に上がったりしてくれます。
(でも艦長はまたバイラムをのぼらせるのです)

船員の気持ちをくみ、でも不穏な空気になりそうになるといさめていたクリスチャンですが…、
艦長のあまりの暴虐に…。

 

クラーク・ゲーブルは、やはりかっこいいですね。
バイラムは、下級の人たちにも優しくて、鞭うったりしません。
裁判の場面での演説がよかったです。

ひとつわからなかったこと。
バイラムは、「もうあなたとは友人ではいられない」と、クリスチャンに言いました。自分は脱出したいと。
再会したのは1年後。
でも、バイラムは、どこへいったの?
艦長たちと一緒には行かなかった。
荒れる海の中、一人でボートに乗ったわけでもなさそうだし。
島についてから、別れていったということ?

刑を覚悟で英国に帰る、といった、あの若い男の人。
ジグのダンスを踊っていた人、どこかで見たことあるような気がする。
誰だろう?

艦長が言っていた、「ようそろ」という言葉、何だろうと思ったら、
航海用語なんですね。

憎々しい艦長ということですが、姿を見たら、ぽっちゃりした感じの人で、意外でした。
10日しか食料を持たずに海を漂ったとき、海鳥の血を病人に真っ先に飲ませた艦長。別の側面。
船が座礁するまでクリスチャンを追うところは執念ですね。


(追記)
(参考:帆船の映画 「マスター・アンド・コマンダー」

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