ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

斉藤洋

「ルドルフとイッパイアッテナ」
斉藤 洋
講談社





アルフレートの時計台の斉藤さんです。
「ルドルフとイッパイアッテナ」の、イッパイアッテナとはいったい何か、ずっと気持ちのはしっこにあったような気がします。
やっと読めて、なぞがとけました。

斉藤さんはドイツ関係の先生、ということを教えていただき、
ルドルフとは、なにかドイツと関係あるのかと思いましたが、
この本を読むかぎり、
「ハプスブルク家のルドルフ一世」(p.66)

からつけたということがわかるだけで、何故かという理由は載ってませんでした。

けっこう分厚くて、読み応えのある本です。
そして、面白いです。

イッパイアッテナの、言葉には、いい言葉があります。
いぬとわたりあったときに使った言葉を、ルドが真似したときは、軽々しく使ってはいけないと諭します。
人情のわかる、ねこです。

チビのルドも、学びます。
「だれにだって、きかれたくないことがあるってこと」(p.69)
を。

なかなか、心をついてくる物語です。




「アルフレートの時計台」
斉藤洋
偕成社





タイム・ファンタジーには興味がある。

これも、時をテーマにしているようだったので、読んでみました。

まだ新しい本です。2011年4月に出たばかり。
自分にしては、めずらしく新刊だ。

時計台。
表から入っても、でてくるのを見た人はいない。
なんて、うわさがあったり、
どんな話なんだろう、とどきどき。

舞台は、ドイツ?


あとがきを読むと、
斉藤さんの本で『ドローセルマイアーの人形劇場』という本があるらしい。
お話はまた別だけど、その登場人物も、ここに少し姿をあらわす。
そして、物語の奥にあるものは、少しつながりをもっているのかな。
『ドローセルマイアーの人形劇場』も、またいつか、読めたら読んでみたいです。


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