ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

映画

「ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島」





観てきました!



まだ公開がはじまってそんなにたってないのに、上映回数があんまり多くないような…。

今のところはまだ、大丈夫だけど、3D字幕はあんまりなくて、

3D吹替にしました。



でも、私は吹替でよかったです。3Dは目がつかれて、台詞は音できいたほうが楽だと思った。



あんまり混雑もしてないし(それは楽で嬉しいのですが)、あんまり人気ないのかなあ…。

グッズもなくて、ちょっとしたものを買いたかったのに、がっかりでした。



原作は、ちょうど、朝びらき丸のこの巻の途中から読んでないんだと思う。

こわいところがあって、それ以上だめだった…。

あー、待て、えーっと違うかな。ジルとユースチスのことは少し読んだ覚えあるから…。

とにかく、ナルニアは途中までしか読んでいないです。



映画は、うーん、まあまあ。

原作とどこが違うかわからないけど。



そうだ、映画のさいごに、ポーリン・ベインズの絵がでたのは嬉しかったです!



良かったけど、1章のドキドキ感はうすれがち。

2章は、カスピアンのベン・バーンズが目当て(?)という部分もあったけど、見てみたらピーターのほうが印象にのこった。

このあいだ、TVでみたときも、ピーターすきっ、って思っていました。



1章の、氷の川が割れて「僕につかまれ!」で波がかぶさってくるとこもいいし、

エドマンドに「おまえはいつになったらいう事を聞くんだ!」と泣き顔になってるところも、もらい泣きしそう。

ピーターお兄ちゃん、いいです。



話がそれちゃった。



今回、ルーシー、大きくなったなあ。あの1章のちいさな子が。

部屋に水があふれてくるところは、どうやって撮っているんだろう。

あそこは3Dでみてみたかったので、みれてよかったです。(2Dだとどうみえるかわからないけど)



ユースチスが一番すき。

映画「リトル・ランボーズ」(みてないけど)の子ですよね。



今回も、リーピチープは活躍するし、そのあたりはネタバレしないで言わないでおきますけど。



アスランのいる島の波がしらが不思議でした。

波が最初はこわかった。でも水の色が明るくて。



次回作は、あるんでしょうか?

ユースチスが活躍して、また続くといいんですけど。


「I am Sam アイ・アム・サム」



2001年 アメリカ

原題 I AM SAM

監督 ジェシー・ネルソン





ショーン・ペン、ダコタ・ファニング。



この映画、ちょうど「ロード・オブ・ザ・リング」と同じころに上演していたんじゃなかったかなあ…?

2001年の映画、もう10年になるんですね。



最初のほうはちょっと見れなかったので、わからないこともあった。

アニーって誰かな、サムのお母さん?なんて思っていたけれど、友達だったみたい。

ピアノがうまくて、引きこもっている…?



知的障碍があるサムは、娘のルーシーが7歳になり、子育てが無理と判断されて引き離されそうになる。

弁護士をやとって裁判しようとするけれど、敏腕弁護士を雇う、多くのお金がない。



その敏腕弁護士リタを演じているのが、ミシェル・ファイファーで、

ひょんなことから無料でサムの弁護を引き受けるはめになる。



サムがルーシーに何度も読んで聞かせている絵本が、

ドクター・スースの「緑の卵とハム」というんだけど、

どうもこれは、邦訳されてないみたい…。

もうひとつ、サムが読めない言葉のある絵本がでてくる。

「STELLALUNA」と見えたので、調べてみると

ジャネル・キャノンの「ともだち、なんだもん! コウモリのステラルーナの話」という絵本らしい。



この映画、随所にビートルズのことがでてくる。

私にはよくわからない話題もあるんだろうな。



サムは、裁判にあたり精神科医のところに行くように言われている。

「裁判所から指定されている精神科医なので、守秘義務はない」といったお医者さん。
感じわる、と思ったけど、

証人席で、弁護士のリタに、自分の弱点(息子のこと)を聞かれたときの表情、泣き出した顔が、目にやきついた。

リタには共感できるところがあって好きだけど、弁護士はこういう策をつかう時もあるんだな…。

次の時は、サムの弁護側の証人、アニーが、弱点をつかれていたけど…。



サムは、スターバックスをやめてしまって、ピザハットに行っちゃったのかな。

スターバックスにもいい人がいたように感じたんだけど。ちょっと残念。


「ロビン・フッド」


2010年 アメリカ イギリス

原題 ROBIN HOOD

監督 リドリー・スコット





ラッセル・クロウ「ロビン・フッド」見てきました。

もうあんまり午後の時間枠がなくなってて、焦りました。

あんまり流行っていないのかなあ…。



以下、少しネタバレあります。



 



マリアン役のケイト・ブランシェット、きれい。

「ロード・オブ・ザ・リング」のガラドリエルのときも、とてもきれいだったけど、全然歳とってないみたい。。



本を読んで、森の中のロビン、というイメージはあるけど、今度の映画みたいに海の波とロビン、っていうイメージは意外だった。

少し時代をずらしているのですね。ノッティンガムの悪代官との対決も、控えめ。(ロビンとの直接対決はなかった?)

新しいストーリーになっていました。

高い位ではなくて、ヨーマンという立場ということも映画にでてきました。



(参考:HPの『ロビン・フッドのゆかいな冒険』の感想



このあいだ読んだ『ロビン=フッドの冒険』では、「ロックスリーのロビン」、って呼ばれてたような。

映画では「ロビン・ロングストライド」で、出あった騎士が「ロクスリー卿」ということになっていた。



リトル・ジョン、ウィル、アラン、タックと、おなじみのメンバーがでてきて嬉しかった。

アランはもっと優しい美男子じゃないと…?



でも風貌やなんかは伝説になったアランで、(もちろん映画は新しく時代や設定をつくってるわけだけど、)

もしもこの映画のロビンが真実だとした時、それが時代をへてるうちに、本で読んだようなエピソードになって、森の中でみんなが出会う、という伝説に育っていくという、逆の見方ができる。

だから、アランは、心やさしい吟遊詩人になり、リトル・ジョンとの出会い(さかさまカップの中の球のありか当て)は、川の上の棒試合になった、っていうのは無理かなあ?



そういえば、あとで考えてみたら、「お忍びの王」の主題もあった!

王の身分を隠してロビンに会いに行った獅子心王のモチーフ。

野営地で、本心を言ってくれる者を求めて兵の間を歩き回るだけの、小さなものになっていたけど。

(あのあと、なんでロビンたちは罰せられていたの?)



森の中にいる孤児たちの存在が、ロビンたちがアウトローになったときにいかされている。




南塚信吾さんの『義賊伝説』を読んだとき、

(参考:HPの『義賊伝説』の感想

歴史の転換期や大変動の時期には、




「義賊への関心が高まり、その再評価が進む」(あとがきより p.202)




とあったと思うけど、

ほんとうだ、今この時代にあって、ロビンの映画が出た。



強きを挫き弱きを助く、という単純な像は、本当のロビン伝説の姿じゃない、だろうし、映画でもそれだけじゃないだろう。

でも、今、時代はロビンたちの姿を求めているのかもしれない。


と、いうわけで、ずっと書きたかった、爆問学問の昔話の回について、書けたところで、
タイミングよく、ディズニーの「魔法にかけられて」のTV放映を見ました。




以前に見たときの感想




昔話をディズニーが変更したり、ディズニーとして作り上げてきた世界、

それをディズニー自身がパロディーしている、という意外さとパロディー性があって、
面白いです。




白雪姫のりんご事件解決は、王子のキスではなく、従者が木の根っこにつまずいたおかげ、とわかったところですが、
この映画では、まさにその、「真実の愛のキス」の真価が試されるのでした。




(でも、白雪姫の元の話はちがっても、ねむり姫は王子のキスで目覚めるわけですよね…?)




なんだかんだいっても、映画、面白かったです。




エドワード王子、いさぎよいぞ。ねたみもしない。

お気楽王子かもしれないけど、ふたりをこっそり、応援したくなりました。

ふたりには幸せになってほしいですね。




ナリッサ女王に言わせれば「いつまでも幸せに暮らしましたとさ」が、「ない世界」なわけですか……この世界は。

ジゼルがきっと、変えてくれたんでしょうね。{/ピカピカ/}


「プリンセス・シシー」

1955年 オーストリア
原題 SISSI
監督 エルンスト・マリシュカ


オーストリア皇妃エリザベート
詳しくは知らないけど、なんか悲劇の人、という印象がある。
でもこの映画は、ロミー・シュナイダーという人が演じていて、とても愛らしく、
活発でまだ少女のようなチャーミングなエリザベートを描いた映画でした。

「シシー」っていうのがエリザベートの愛称なんですね。知らなかった。。

最初の方は見られなかったのですが、
美しい自然の中、動物とふれあったり、
お父さんのおおらかさ、お母さんの豊かな愛に見守られたシシーが、
皇帝フランツ・ヨーゼフと出会って、
フランツも惹かれるのは当然だなーと思えるほど、かわいらしかった。

舞踏会の青いドレスがとてもきれい。
お姉さんはかわいそうだった…。

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