「一年中ワクワクしてた」
ロアルド・ダール/クェンティン・ブレイク 絵/久山太市 訳
評論社



『チョコレート工場の秘密』の、ロアルド・ダールです。

こちらの本は、本のお知り合いが読まれていた本で、
図書館でタイトルをみて、「あった!」と思ったら、訳が柳瀬尚紀さんじゃない。
旧版だろうか? 書庫に直されてしまわないうちに、読みたくなりました。

1月から12月までが、各章になっていて、
鳥の渡りや動植物の観察、子どもの頃のエピソードなどが
自然や季節の風景と共に描かれたエッセイ。

ひとつひとつ読んでいくと、
最初の章にある、ダールの机の上にあるというめずらしい品々を思い出した。

それにしても、外国の人は休暇には遠くへ行ったり、
いろんな体験を子どもの頃からしているな、と思わせられる。
自然のこともよく知っている。

ダールは、自然は好きだが、鳥でも、きらいな鳥は、そのずるがしこさを詳しく書いている。
(というより、ずるがしこいからきらいなのだが)

トチの実のゲーム、というのが、おもしろそうだ。
トチの実を乾燥させて、硬くするようだが、それを、ぶつけるのだろうか。


ウェールズにいくと、僧院があって、そこの修道士たちが沈黙を守っているのを見て、
「世の荒波に立ちむかうことを」(p.42)
しないように思い、人のためになるようなことをすればいいのに、と書いている。
そこを読んで、ひとつ感じたことは、
ダールが書いているところの僧院では、畑仕事をしているから外部の人と接触はできるようなので、どんな修道会かはわからないけれど、
祈りに専念する修道会もあるのではないかということ。

前面にでて活動する修道会もあるし、それを支える祈りの修道会もある。


クリスマスカードについて書いてあること中の、あることは、賛成…。
日本でいうと年賀状にもあてはまるかな。
(私は手作りはしないけど…(汗))