「ひろすけ童話 椋鳥の夢」
浜田廣介 著/
日本図書センター



浜田廣介の本、レトロな外装にもひかれ、手にとりました。

「ないた赤おに」「りゅうの目のなみだ」と絵本は読みましたが、
童話集として読むのははじめてです。

ぱらぱらっと開いてみると、
クリスチャンとか、ユダヤの娘という文字が見えたので、あれっとびっくりして
読むことにしました。
読み終わって後書き(「自序」とあって、本当は初巻では巻頭にあったもの)
を見ると、それら2つのお話「二つの泉」「ユダヤの娘」はそれぞれ、ロシア童話と、アンデルセンの作のものの翻訳だそうです。
あとの20のお話は、浜田廣介の創作です。

廣介の次女の浜田留美さんが書いた解説で、廣介の生い立ちを読みました。
廣介の作品はお母さんへの思慕が現れているのがよくわかりました。

「呼子鳥」など、いもとようこさんの展覧会でたぶん、ちらっと内容は知ったかもしれない。
でも忘れていて、読んだら、泣けるほど胸にせまりました。

廣介の作品は、親子の情愛や、小さいもの、かくれたものへの暖かいまなざしであふれています。