「“読書”という よろこび ―日本点字図書館 創立70年―」 という番組を見ました。




厳密にいうと、文学の話題じゃないけれど、文学カテゴリに入れました。

というのは次のような点に感銘を受けたからです。



この点字図書館を創設した 本間一夫さんは、盲学校で図書室に本があることを喜んだけれど、

そこには鍼や灸などの実用書が多く、楽しんで読むような文学書がわずかしかなかった。

その現実に、文学書などの本の点字本も集めて図書館を作ろうとした人です。



点字本を出版するには、とても大きなお金がいるのでした。

そこで各地の盲学校で独自に点字本にしている本を購入したりして、本をあつめました。

ところが、戦争で、厚紙が手にはいりにくくなり、点字本を売ってくれないところが増え、困っていたところ、

個人で点字本を持っていたり、自ら点字にした人もいるのではないか、それを寄贈してもらってはどうか、という助け舟が。

募ってみると、贈られてきます。



本間さんは図書館をつくるにあたって、準備日誌をつけていました。

 外国では点字図書館があると知り、この設立の使命に燃える心。

 はじめて本棚をしつらえたときの、部屋の狭さを痛感する言葉。

 本がおくられてきたときの感謝の心。

つづられています。



点字図書館、名前くらいはしってはいたけれど、こういうこと、知りませんでした。

70年にもなるのですね…。





全然関係ないけど、本間さんの日誌を朗読していた声優さんが、

家弓家正さんでしたぁ{/ピカピカ/}
(「ロード・オブ・ザ・リング」のサルマン{/ひらめき/} 世界ふしぎ発見のナレーションも)