ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

椎名誠

「アメンボ号の冒険」
椎名誠
講談社





「ドス・アギラス号の冒険」の椎名さんの本、また読みました。
同じ、○○号と船の名ですけれど、
内容は全然違いました。

ドス・アギラス号はフィクションの、面白ワールドでしたけど、こちらは、
椎名さんが少年の頃の体験、川くだりをした冒険を描いています。

友だち仲間数人と、いかだを作って川を下るのです。
木を組み合わせたり、また別の話の「サンチョ山の秘密基地」で、竹ではしごを作ったり、
そういうことには、知恵や手際さがいると思います。
そういうことをどんどんやってみる遊びや生活に、すごいなと感嘆の思いも抱きました。

「ぼくたちのトロッコ鉄道」、今思えば、子供だけではちょっと危ないかも…。
でも楽しそうでした。
謎の男の人は、夜、見かけなくなったけどどこへいっちゃったんでしょう。


「ドス・アギラス号の冒険」
椎名誠 作/たむらしげる 画
偕成社





椎名誠さんの本で、船がでてくる本みたいだったし、読んでみました。

もう、椎名さんの、マカフシギな思考回路に、ぷぷぷっと吹きだしつつ、
引き込まれて、あっという間に読めてしまいますが、なかなかに面白い作品です。

ボクス船長とコロンバン氏が、ヌル海峡の秘境ガブリエール島に向かったのは、
「飛び玉」を見つけたいから。

読んでて、そういや飛び玉は? って思ってたら、
そうか!! この感想を書こうと思って、たむらさんの絵をふと思い出していたら、
そうか、あれが…。

船や、装備、各種道具や、生物、それぞれに風変わりです。
「オムの回転帆」が動力の、ドス・アギラス号に乗ってみたいな。

ドス・アギラスというのは「二羽の鷲」をあらわしているそうで、ほんとにスペイン語?みたいだけど、
あと出てくるものといったら、不思議なものばかり。
たむらさんの透きとおったブルーやグリーンの絵が、鮮やかで、この世界にいざなってくれます。

 
この本は、リブロポートからでていたものに加筆、版型も改めたものだそうです。




(追記)
アギラス(鷲)について:(参考記事:アギラス…鷲…aguilas …アクイラ?


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