ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

熊田千佳慕


「NHKアーカイブス 蔵出し劇場 あの人からのメッセージ」という番組で、

「虫の目線で見てごらん~熊田千佳慕と日高敏隆~」

というのを見ました。



(参考サイト:NHKのサイトより蔵出し劇場)



細密絵を描く絵本画家の、熊田千佳慕さんに興味があるので、
一応、文学カテゴリとしました。



今までいくつか見たTV番組と重なる部分もあったけど、

最初にファーブルの本の挿絵を頼まれたとき、

日本にはいない虫だったというのもあり、実際に見て観察して描くということが完璧にできなかったようで、

悔いの残る仕事だったようです。



そのことは知りませんでした。



その後、ファーブル昆虫記の絵をライフワークにさだめ、渾身の作を描いてこられたのですね!



千佳慕さんは、とてもいいお顔をしていらっしゃると思います。

肌もつやつやしているし、心がきれいなのが反映されているのでしょうか、

(それはもちろん苦しいこともたくさんあったにちがいないですが)

絵のこと、虫のことを語る熊田さんは、迷いのないようなお顔をしていらっしゃるように思えます。

まさに小さなものの目線、です。



真っ赤なとっくりセーターを中に着ているのも、すてき、と思いました。



日高敏隆さんという人は存じ上げませんでした。

動物行動学者、ですって。

ユクスキュルという人が書いた、「生物から見た世界」という本を読んで、衝撃をうけたとか。



「この世界が虫にはどう見えているか、ではなくて、虫がこの世界をどう見ているか」。

この人も、虫や動物の目線を持ったかたです。



生前は、出会うことのなかったお二人です。

でも、同じ目線をもっておられたのです。

「世界を、こんなふうに見てごらん」という日高さんの著書には、

熊田さんの絵が装丁に使われているそうです。


日曜美術館 画家・熊田千佳慕の世界
見ました!

また再放送があるので、あまり詳しく書きませんね。
とっても良かったです。
ぜひ、再放送、見てみてください。




 
戦争のあと、絵本の絵を描くことを決心した熊田さん。
私が感想を書いた、アリスオズの絵本の最初の形態のものが
画面に出たので、嬉しかった!
私の読んだのは、復刊だけど、最初はああいう本だったんだ。
 

分子生物学者の福岡伸一さんのお話も、わかりやすくてよかった。
福岡さんも、昆虫少年だったそうです。

「天敵」という絵では、蛙ににらまれた、キンイロオサムシの緊張感。
ファーブルの文に忠実に描いていた熊田さんだけれど、
キンイロオサムシがかわいそうになって、
ついには絵に、蛙の気をそらそうとしているかのようなミツバチを描き加える。

「私は虫であり、虫は私である」

という言葉、深くひびきました。

 
枯葉を描く時、最初は緑で描いて、あとから茶色を加えていったというお話が
印象に残りました。


情報:
2010年11月25日 の午後6時(ハイビジョンだったかな…?)
「迷宮美術館」の番組で、テーマは 「昆虫ワンダーランド」。
熊田千佳慕さんのこともあるようです。(お調べ下さい)

「熊田千佳慕 メルヘンの世界2 オズのまほうつかい・ピノキオ」
熊田千佳慕 絵・文
小学館



「熊田千佳慕 メルヘンの世界1 ライオンのめがね・ふしぎのくにのアリス」 を読み、今度は2のほうも読んでみました。

やっぱり、服地の質感の光沢とか、つやがあっていいです。
かかしの、青い服なんか。

ドロシーは、ジュディ・ガーランドに似ているとは思わなかったけど、
昔の当時の絵としては、すごく洋風でハイカラだなあと思います。

オズの国の、緑色だらけの部屋、ちょっとあこがれる。

「ピノキオ」のほうは、
青い髪のめがみさま、きれい…{/ハート/}

熊田さんの描く西洋の人はちょっと鼻が高すぎるような、ちょっとだけ不自然な感じを覚えないこともないけど、
このめがみさまは色白で、優しい横顔が自然です。
髪のカールのうねりとかじっと見てしまう。きれいな女の人です。

また、人間の男の子になったピノキオのかわいいこと。
またゼペットじいさんの嬉しそうな横顔、その彫の深さはカンペキ{/ピカピカ/}

細密画の熊田千佳慕さん
プチファーブルと呼ばれ、自然や虫たちへの愛にあふれた絵を描かれる、熊田さんのこと、
NHKの「日曜美術館」で11月にやると知って、待ってましたが、
NHKのサイトに予定が載っていました。


(参考サイト:日曜美術館のサイト


「生命を見つめるまなざし ~画家・熊田千佳慕の世界~」
ということで、11月21日(再放送は11月28日)のようです。(お調べ下さい)

楽しみです{/ピカピカ/}


(追記)
番組、見ました

「熊田千佳慕 メルヘンの世界1 ライオンのめがね・ふしぎのくにのアリス」
熊田千佳慕 絵・文
小学館



『ファーブル昆虫記の虫たち』『みつばちマーヤの冒険』などの、細密画を描かれる、熊田千佳慕さんの絵本です。

展覧会に行って、ピノキオやアリスの、服地のビロードのようなつやつやしたところの精密さなんかに、驚きました。
虫や花の絵は少し知っていたけれど、こういう絵も描かれるのですね。

そして、「ライオンのめがね」での原画で、ライオンの王様が眼鏡をかけてとっても嬉しそうに笑っている絵に、ひとめぼれ。
なんて、楽しそうな王様。そしてその毛並みの細やかなこと。

絵本がでていると知って、読んでみました。
「メルヘンの世界2」はピノキオと、オズのまほうつかいらしいので、そちらも読みたい。

「ライオンのめがね」の元のお話は、シャルル・ヴィルドラックという人が作者だそうです。
このお話は知らなかった。
「ふしぎのくにのアリス」のほうは、おなじみ、ルイス・キャロルですね。
千佳慕さんの絵は、これは確か、とても昔に描かれた絵だと思うのです。(確か、図録を見てたら、「オズのまほうつかい」のほうの絵は、ジュディ・ガーランドの映画の日本封切には間に合わなかったけど、映画を観て描いたわけじゃないのにジュディ・ガーランドに似ていて、残念、公開前に出版されてれば…というようなことが書かれていたように思う。)

とてもハイカラで、アリスの顔立ちなんか洋風で鼻が高くて、ちっとも昔ぽくありません。
絵は、テニエルの雰囲気は継承しているのかなあ? 公爵夫人なんか、似ているような気がしたけど。


「熊田千佳慕 メルヘンの世界2 オズのまほうつかい・ピノキオ」読みました。

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