ゆきて帰りし道で

映画と、児童文学と、絵本 etc.

他ブログから引っ越してきました。 まだ体裁やリンクが不完全です。内部リンク切れしています。

神宮輝夫

「からすのカーさん へびたいじ」
オールダス・ハクスリー 文/バーバラ・クーニー 画/
じんぐうてるお 訳
冨山房



バーバラ・クーニーの絵本で、こんなのがあるの、はじめて知りました!

オールダス・ハクスリーというひとも知りませんでした。
「イギリスの小説家、批評家、エッセイスト」(p.38)

だそうで、この人の残した、ただ一つの子どもの本ということです。

姪のオリビアのために書きました。

しかし、この原稿は火事で焼けてしまいました。
作者も無くなり、忘れられていた原稿は、しかし隣人のヨスト夫妻がコピーをとっていたために、
残り、バーバラ・クーニーによって絵をつけられ、出版されたということです。

バーバラ・クーニーの絵は、私の印象では色が美しいのですが、
この絵本は黒と緑で、周りの景色などはありません。
クーニーでもいろんな絵のパターンがあるのですね。

お話では、作者が住んでいた砂漠地帯の、町の名前や、ヨスト夫妻など実在の人物の名前もでてきます。
先ほど言ったように、姪のために書いたものなので、自然とそうなったのでしょう。
しかし、神宮さんは、
「そんな場所を知らない読者には、さっぱりおもしろくないかというと、そうではないのです」(p.39)

と記しています。

「作者は、子どもに直接語ることを通じて、子どものための物語のこつを会得していたのではないかと思います」(p.40)


それを読んで、巻末についている地図と見比べて町の名前を見ながら、もう一回読まないと…と思いました。



「アルフレッド王の戦い」
C. ウォルター・ホッジズ 作/神宮輝夫 訳/
岩波書店




HPで一番初めにアップした本が『アルフレッド王の勝利』でした。
(参考:HPの『アルフレッド王の勝利』の感想

今年、一番初めに読んだ本がこの『アルフレッド王の戦い』
『アルフレッド王の勝利』の前の編にあたります。

あれから、サトクリフや、歴史のもの、読んできました。
まだまだわからないこと多いけれど、
このアルフレッド王は、アングロ・サクソンの王で、サトクリフのローマン・ブリテンの後の時代にあたるのですね。

ローマが去ったあと、ブリトン人が戦ったあのサクソンの時代がやってきたのですね。

だけれど、アングロ・サクソンの七王国も争いが絶えず、
ウェシクスが一番勢力があるようになったけれど、デイン人の侵入に苦しめられました。

アルフレッドは四男で、自分が王になるとは思っていなかったけれど、
偉大な王になったんですね。

この物語で描かれているアルフレッド王はとても魅力的です。
病気の発作に苦しめられながらも、思慮を失わず、亡くした兄を継いで、ウェシクスをデイン人から守りました。

この物語は、その王と同じ名を持つ、若い少年だったアルフレッドが、年老いた後、
かつての思い出を物語る形になっています。

幼い頃片足をなくし、身寄りもなかった少年アルフレッドが、
不思議な導きで、アルフレッド殿下が王となるしるしのような役目をします。

『アルフレッド王の勝利』では、こげたパンのエピソードなど、
伝説になっている事柄が描かれていましたが、
こちらでも、馬勒(ばろく)とか、伝説になっている事柄なのでしょうか? 

ホッジズのがまた、いいです。
表紙や、内表紙のアルフレッド王のかっこいいこと。

おもな人物の絵も、それぞれあったりするので、
バイキングの頭領の人とか、こんな感じだったのかなあ…と思いながら見ていました。

白亜の地面に描かれた馬の絵のまわりに陣営がある場面があって、
サトクリフの『ケルトの白馬』の本を思い出していました。

「かいじゅうたちのいるところ」
モーリス・センダック 作/じんぐうてるお 訳/
冨山房



ついに読みました。『かいじゅうたちのいるところ』。
映画になる前から、有名なのはわかっていたけど、
なんとなく手に取れなかった作品。

雑誌MOEの特集も読んで、やっぱり本物は読んでいたい。

で、読んだら、
映画の中では、ちょっと複雑な家庭みたいなこととか、
かいじゅうたちとのやりとりの中で起こってくることとか、あったようだけど、
そういうことがらはなかったし、わりと短い作品だったので、
一瞬、あれ?これだけ?と思ってしまいました。。

絵や細かいところはまた読んでみようかな。
台詞のない、見開きの3ページの絵は特にみなくちゃ、ね。

子どもの心の中にある、欲求不満やいかりの感情を
あらわしている、ということや、それを抑制したりする力をつけたり、
そういうことが描かれているみたいに、MOEで読んだ記憶があるんだけど、
そういう深い、絵本だったのね。



(追記)
映画「かいじゅうたちのいるところ」みました。


(追記)
センダック関連記事:マルセル・エーメ「ゆかいな農場」

先日、児童書を扱っている書店に行き、
児童書関係のチラシなどがおいてあるのを見つけて、店員さんにもらっていいか聞いてみた。

親切な店員さんで、にこやかに、どうぞとおっしゃるので、
いただいてきた。
ありがとうございました{/複数ハート/}

中に、「あのね 福音館だより」という、一枚紙のものがあり、
2009年○号とかあるので、毎月でているもののようだった。
中に、2009年5月号で神宮輝夫さんが、瀬田貞二さんのことを書いてあるのを見つけた。
嬉しかった{/嬉しい/}

その、神宮さんのエッセイは、福音館書店のHPの、
「あのねメール通信」のページでも見られる。

その他に、瀬田さんのことを知るには、みたいな感じで、
数冊の本や冊子が挙げられていたり。
中でも目をひいたのは、
追悼文集で、これは、限られた関係者だけに配られたもので、
一般では入手できないものらしい。
そういうものもあったんですね…。

それで、この「あのね」というチラシは、いったいどうしたら手に入るものなんでしょうか?
福音館の絵本の定期便の、「あのねぶっくくらぶ」に入っていれば、
本と一緒に配布されてくるのかなあ…などと想像してみるのですが、
よくわかりません。



↑このページのトップヘ