「おばあちゃんのキルト」
ナンシー・ウィラード/長田弘 訳
トミー・デ・パオラ 絵
みすず書房(詩人が贈る絵本2)



先日、同じ名前の本、ナタリー・キンジーワーノックの『おばあちゃんのキルト』を読みましたが、
こちらは、最初に読もうと思っていたほうの絵本です。

トミー・デ・パオラの絵です。

「詩人が贈る絵本」のシリーズは、きいたことはあったけれど、
読むのははじめて。
インノチェンティの『白バラはどこに』などあるんですよね。

ナンシー・ウィラードという人は、知らなかった。
お話は、ちょっと変わった雰囲気。
ストーリーの完結というのじゃない感じ。

見開いたところにある解説に、
「不思議な味わいのノンセンス・ストーリー」

とあった。
こういうの、ナンセンスの面白みっていうのだな。

また、
「色鉛筆と水彩画のハーモニー」

と書かれている、デ・パオラなんだけど、
前に読んだ絵本とはまた違って、明るい色合いが印象的。
今までは色鉛筆じゃなかったのかな?
思い出せないけれど、
幾何学模様のような波形線のカラフルさとか、
4人の魔法使いの人物の、ちょっとゆがんだ小山のようなフォルムが並んでいるところとか、
色や形としての面白みを感じるのが、今までと違って新鮮です。