「エマおばあちゃん」
ウェンディ・ケッセルマン 文/バーバラ・クーニー 絵/
もきかずこ 訳
徳間書店



クーニーの絵本、こんなのがあったんですね。
文は違う人だけど、またクーニーの絵に出会えて読んでみました。

エマおばあちゃんには、たくさんのこどもや、まごがいて、
あそびに来るのを楽しみにしている。
でも、かえってしまうと、おばあちゃんはひとりぼっち。

エマおばあちゃんがすきなのは、ちいさなこと。
雪をみたり、ふるさとのことを思ったりと。
でも、まごたちは、そんなおばあちゃんを見て
「かわいそうな おばあちゃん。もうおとしだものね」

と思っているよう。

72さいの誕生日、ふるさとの絵をもらいました。
おばあちゃんはお礼をいいましたが…。

原題の「EMMA」というのが気に入りました。
ひとりのエマという人を、あらわしているようだから。

エマおばあちゃんは、人に気遣いができ、優しい人ですが、
「あたしが おぼえている むらとは まるで ちがうわ」

と感じ、その思いを曲げない強さを持っている。

でもそれは、せっかくくれた絵や、くれた人の思いを否定することではなく、
ただ、新しい絵を見て、楽しくなるため。

お歳をめしてから絵を描き始めた<モーゼスおばあさん(グランマ・モーゼス)>を思い出しました。
誰からも強制されることなく、好きだから、描いている、みたいな。

窓辺に座って絵を描いているおばあちゃんの絵、の明るい色合いが好きです。